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将来、子どもの教育で心配しないためには? ![]() 遠慮なければ近憂(きんゆう)あり 目先のことばかりにとらわれて遠い将来のことを考えずにいると、近い将来必ず心配事が起きるということわざ |
“幅広い豊かな教育”について、まだまだ思っていることがありますので
もうちょっとお話してみます。
ではでは・・・
確か幼稚園の頃・・・
うちの息子は20まで数を数えられませんでした。
教えてなかった訳じゃないけど・・・
と言うより・・・
どちらかと言えば、一生懸命教えていた方だと思うのですが
それでも20まで数えられなかった。
数だけじゃなかったな~
本読むのだって特に早くできた訳ではなかった。
もちろん教えてましたよ。
ダディ〜は文学博士だし、結構、力入れて教えてたと思うんだけど・・・
にも関わらず・・・
(うわっ、4歳でもう本が読める!)なんて
親を喜ばしてはくれたことはなかった。
と言うより、その反対に・・・
スペルなんて覚える気全然ないようだし
特にスラスラ本を読んでいる様子を見せてくれたこともないし・・・
それだけじゃないんだ。
運動だって、(なんだこりゃ~?)だった。
サッカーを習わせた時なんて、ボールを追っかけるというコンセプトに
全く興味がなかったようで、皆がボールを追いかけているゲームの最中
遠くの方でグルグル回って、うちのボクちゃんは草の上で目を回して倒れていました。
あちゃ~
で、そんな息子の様子に私たちはどうしてたか・・・
全然、心配してなかったのヨ~ン!
その頃に親を喜ばせてくれる、とっても良くできた子だということを
証明して欲しいなんて思っなかったの。
なぜか?
それはですね・・・
私たちはな~んの不安もなく、なんにも心配していなかったから。
だから、全然気にならなかった。
心配しない。
簡単なことです。
ホントに簡単よ。
ただ単に今から、心配しない!
って心配するのを止めればいいの。
なんちゃって~~~
ちょっとそれじゃあ無理か~~~?
じゃあ、しょうがないな、どうやって心配しないか教えてあげるよ。
それはね・・・
「親が大きなビジョンを持てばいいの」
親が大きなビジョンを持つということはどういうことか?
え~っと、大きなビジョンを持つことは
子どもに小さなことで期待するのではなく
“バカでっかい期待”を掛けるっていうことなんだ。
期待について、私たちがどう考えているかお話させていただく前に
以前にも書いた、ダディ〜が教鞭をとっていたことがある
アメリカの名門私立校St. Albansで教えてた時のことを回想してもらい
なぜ彼らが優秀なのかダディ〜の意見を聞いてみたので、まずはその話から・・・
すごい高額の名門私立校だからと言って、けっして先生が公立の先生より
優れている訳ではないというダディ〜の意見は以前に書きました。
それで、「じゃあ、何が違うのよ」って聞いてみたんだ。
それに対し・・・
「彼らは期待されているんだよ」とダディ〜。
「期待されてるってどういうこと?」とマミ〜。
「親も学校も、彼らが優秀であるのは当然だって思っているってこと」
(ふ~~~~~ん、分かったような分からないような・・・)
「もうちょっと分かるように説明してくれないかな~?」
「彼らが名門校に入って、そのままアイビーリーグに行き
そして大企業のトップや政治家になることは
家族からも社会からも、当然のことのように期待されているんだよ。
だから彼ら自身も、そうなることが当然で自然なことだと、
無意識に期待通りになるように生きてるんじゃないかな?」
(へーそうかい)ってな話である。
うちは貧乏だし、そんなレールを子供に敷いてあげることはできないゼ。
だからと言って、お金持ちの子どもだけが与えられる特権を
羨む気持ちもないんだな、これが。
だってうちはうちで、私たちは息子に
ものすごく大きな期待を掛けているんだもん。
この大きな期待故に、小さいことなんて全然気にならないんだ。
しかも親のビジョンと子どものビジョンが一致して
将来は、期待している通りになるとしか思えない私ってアホで幸せ。
でさ~、St. Albans の子どもたちが期待されてることと中身は違うけど
自然にしかも当然に“期待通りなる”という、メソッド自体は同じかも。
ではでは私たちの期待とは???
- 次回につづく -
▼ 編集後記
とんちで有名な一休さんが、他界する直前に
この先、どうしても手に負えぬ深刻な事態が起きたら
この手紙を開けなさい。
と、一通の手紙を弟子たちに残しました。
数年後、今こそ師の知恵が必要だという
重大な局面が訪れたとき、固唾を呑んで開封した彼らの目に映ったのは・・・
「大丈夫。心配するな、何とかなる。」
有名なこのエピソード、真偽のほどは定かではないようですが
「一休さん・・・やるな。」と思えるのは、年の功でしょうか。
若いとき、真剣に悩んでいてこう言われたらムっときていたかも(笑)