夫の母の家に滞在している時、これまでほとんど話をしたことがなかった、家族一変人のロバートの弟ドニーと、色々なことを話する機会があったのですが・・・
いやあ、この人ホントに面白い。夫のロバートも変わったヤロウですが、一応社会に適応できています。ドニーはと言うと、まあ、仕事はしているので適応できてないということではありませんが、結構ギリギリのところにいますね、彼は。(笑)
ドニーは強迫観念症なんです(年中、シンクの水を拭いています)。それだけでなくきっとアスペルガーでもあります。でも家族は彼のことを昔から、家族の黒い羊のように見てきたのですね。ロバートは早くに家を出て、弟のことは子どもの時以来、よく知らないそうなのですが・・チル大でもアラビアンでもお話している、既存のシステムからはみ出てしまう人が、いかに生き辛いか、その良い例を身近にナマで見せてもらえた感じでした。
ドニーは過去に見た映画やテレビの、タイトルや俳優や何年の作品だったか全部覚えているだけじゃなくて、台詞まで覚えています。それだけじゃなくて、耳で聞いた台詞を物まねできる。これが凄い。ところがロバートはその特技を知らなかったんですね。っていうのは、テレビの音声の真似をするドニーは、いつも親に叱られていたんですよ。
ま、お母さんは物まねのことは知ってはいるのですが、ドニーが物まねをすると、(クレージーなことはやめてちょうだい)という感じで、冷たい視線で見ています。お母さんにとったら、ロバートみたいに博士になった子は素晴らしい息子なのですが、ドニーのように社会に適応できず、大人になっても、アニメーションが好きで、物まねをしてアホなことをしているドニーが、心配且つどうしようもない且つイライラさせられる息子なんですね。
ところが今回私とうちの息子があちらのお家に行って、ドニーの物まねを見て、すっごく感心してたことに気をよくしたドニーは、もうホントに信じられない勢いで、いろんな人の物まねを見せてくれたのです。彼は有名な俳優の名前を言えば、即興でその人が出ていた映画の場面の台詞やストーリーに沿って、物まねできるんです。
しかも、同僚とか自分がかかっている医者だとか、奥さんの家族の物まねとか、またはドラマに出てくる、めちゃチョイ役の床屋さんの物まねとか、そんなものまでオンパレードで出てくるので、飼っている犬がもし喋ったら、どんな声になるのかとか、息子と私は色々なレパートリーを考えて、リクエストしていました。(笑)
そんなことして数日過ぎてから、ドニーに聞いてみたことがあるんです。去年テキサスに来てくれた人たち、みんなに聞いた質問と同じことで、「もし生まれ変われたら、何の条件もないとして、何をするのも可能だとしたら、何をしたい?」って。彼はアニメーションを作って(絵・漫画も上手なの)、声も自分で吹き込んで、面白いエンターテイメントとなるものを作りたいって、すごく目を輝かせて言っていました。
ドニーはコンピューターを使わないのだけど、コンピューターでそれが全部可能じゃないですか!そのことを彼に話して、来月ロバートが行く時に、ラップトップを買ってあげて(ドニーは貧乏)、フラッシュのソフトの使い方を教えてあげることにしました。これで彼の夢ははかない夢ではなく、実現する夢となったらいいなあ。ちなみに、ほとんどアスペルガーじゃないかと思われるドニーは、信じられない記憶力の持ち主なので、コンピューターの操作は普通の人よりも早く、信じられないスピードで覚えることができると、私は確信しています。
夫のロバートと私の友人には、物書きとか芸術家がたくさんいます。中でも特別に光る能力のある人たちって、なんていうかアンバランスなんですね。ロバートもある意味ギフテッドだと思うのですが、与えられているギフトが大きければ大きいほど、普通じゃないっていうか。でも普通ってなんなんだ?って思うのよね。
ドニーのように超変なギフトのある人って、本当にその人にしか与えられていない特殊なもので、私にはそれをポジティブに捕られば、その変さがかえって光輝くものになるから、逆になんの凹凸もない人より、面白いんじゃないかって思うのね。
先日、私たちの友人と結構素敵なレストランで食事をした時に、目の前にいる大学教授二人を私は、全くの他人を見るように見比べながら、食事をしていました。人と食事をして会話をしている時に、全く別な世界にワープしていたのですが(笑)、大学教授の一人はロバートで、もう一人が友達です。で、友人はやはり文学を教えている人なんだけど、でも自分で小説や詩を書く芸術家ではありません。反面ロバートは、苦悩の芸術家。
友人を見ると、なんだか全てをそつなくこなせそうな人で、バランス感覚もいいし、おじさんだけどスポーツマンでかっこよくて、知的でユーモアのセンスもあり素敵な人。だけど・・・なんていうのかスパイスの効いてない、メキシカン料理という感じ。
反面ロバートは凸凹している。鬱状態に突入することをこれまでに何度も繰り返しているし、一緒に生活するパートナーとしては気難しいし、一人で孤島に住めそうな人だし、でもバランス感覚が優れた人よりも、私にとっては魅力的だって、つくづく思ったものでした。夫のことをはじめて会った男性のように、全く赤の他人を見るように見てみるって結構面白い。夫にも逆に同じことをされてたりして・・(笑)
特殊な能力に気付き、そしてそれをポジティブな目で見てあげることって、やっぱり本当に大切だって心から思うわ。そのへんに落ちているような石ころだって、磨けば素晴らしい宝石になる・・・とは、よく聞くフレーズだけど、でも汚い石ころにしか見えない人たちって、現実の社会ではみんなに踏み潰されちゃってるだけだよね。
ドニーは周りの人が思っているよりもはるかに賢くて、はるかに色々な思いを心に持っている人で、しかも大人なのに子どもの心を持ち続けている純粋な人。ただ彼のような人って、自分を表現することが上手くできないだけなんだと思うわ。ロバートだって、もし文学に出会ってなかったら、ただの石ころよ。ただし彼の場合は、自分のアウトレットを早い時期に見つけることができたから、ラッキーだったと思う。
私にしても英語本をはじめる前、まだ形となったものが何も無かった時、人に自分の夢とかやりたいことを語ると、人様の目が点になっていて、私の話を(この人、大丈夫かあ?ちょっと頭がおかしいかも?)と思われてたのを感じてたもの。ホントに。なので今、自分の思いや考えていることを表現できる環境があるということは、本当に幸運だったと、感謝してやまないのでした。じゃないとただの狂人になっちゃうわ。ぷぷ
いやあ、この人ホントに面白い。夫のロバートも変わったヤロウですが、一応社会に適応できています。ドニーはと言うと、まあ、仕事はしているので適応できてないということではありませんが、結構ギリギリのところにいますね、彼は。(笑)
ドニーは強迫観念症なんです(年中、シンクの水を拭いています)。それだけでなくきっとアスペルガーでもあります。でも家族は彼のことを昔から、家族の黒い羊のように見てきたのですね。ロバートは早くに家を出て、弟のことは子どもの時以来、よく知らないそうなのですが・・チル大でもアラビアンでもお話している、既存のシステムからはみ出てしまう人が、いかに生き辛いか、その良い例を身近にナマで見せてもらえた感じでした。
ドニーは過去に見た映画やテレビの、タイトルや俳優や何年の作品だったか全部覚えているだけじゃなくて、台詞まで覚えています。それだけじゃなくて、耳で聞いた台詞を物まねできる。これが凄い。ところがロバートはその特技を知らなかったんですね。っていうのは、テレビの音声の真似をするドニーは、いつも親に叱られていたんですよ。
ま、お母さんは物まねのことは知ってはいるのですが、ドニーが物まねをすると、(クレージーなことはやめてちょうだい)という感じで、冷たい視線で見ています。お母さんにとったら、ロバートみたいに博士になった子は素晴らしい息子なのですが、ドニーのように社会に適応できず、大人になっても、アニメーションが好きで、物まねをしてアホなことをしているドニーが、心配且つどうしようもない且つイライラさせられる息子なんですね。
ところが今回私とうちの息子があちらのお家に行って、ドニーの物まねを見て、すっごく感心してたことに気をよくしたドニーは、もうホントに信じられない勢いで、いろんな人の物まねを見せてくれたのです。彼は有名な俳優の名前を言えば、即興でその人が出ていた映画の場面の台詞やストーリーに沿って、物まねできるんです。
しかも、同僚とか自分がかかっている医者だとか、奥さんの家族の物まねとか、またはドラマに出てくる、めちゃチョイ役の床屋さんの物まねとか、そんなものまでオンパレードで出てくるので、飼っている犬がもし喋ったら、どんな声になるのかとか、息子と私は色々なレパートリーを考えて、リクエストしていました。(笑)
そんなことして数日過ぎてから、ドニーに聞いてみたことがあるんです。去年テキサスに来てくれた人たち、みんなに聞いた質問と同じことで、「もし生まれ変われたら、何の条件もないとして、何をするのも可能だとしたら、何をしたい?」って。彼はアニメーションを作って(絵・漫画も上手なの)、声も自分で吹き込んで、面白いエンターテイメントとなるものを作りたいって、すごく目を輝かせて言っていました。
ドニーはコンピューターを使わないのだけど、コンピューターでそれが全部可能じゃないですか!そのことを彼に話して、来月ロバートが行く時に、ラップトップを買ってあげて(ドニーは貧乏)、フラッシュのソフトの使い方を教えてあげることにしました。これで彼の夢ははかない夢ではなく、実現する夢となったらいいなあ。ちなみに、ほとんどアスペルガーじゃないかと思われるドニーは、信じられない記憶力の持ち主なので、コンピューターの操作は普通の人よりも早く、信じられないスピードで覚えることができると、私は確信しています。
夫のロバートと私の友人には、物書きとか芸術家がたくさんいます。中でも特別に光る能力のある人たちって、なんていうかアンバランスなんですね。ロバートもある意味ギフテッドだと思うのですが、与えられているギフトが大きければ大きいほど、普通じゃないっていうか。でも普通ってなんなんだ?って思うのよね。
ドニーのように超変なギフトのある人って、本当にその人にしか与えられていない特殊なもので、私にはそれをポジティブに捕られば、その変さがかえって光輝くものになるから、逆になんの凹凸もない人より、面白いんじゃないかって思うのね。
先日、私たちの友人と結構素敵なレストランで食事をした時に、目の前にいる大学教授二人を私は、全くの他人を見るように見比べながら、食事をしていました。人と食事をして会話をしている時に、全く別な世界にワープしていたのですが(笑)、大学教授の一人はロバートで、もう一人が友達です。で、友人はやはり文学を教えている人なんだけど、でも自分で小説や詩を書く芸術家ではありません。反面ロバートは、苦悩の芸術家。
友人を見ると、なんだか全てをそつなくこなせそうな人で、バランス感覚もいいし、おじさんだけどスポーツマンでかっこよくて、知的でユーモアのセンスもあり素敵な人。だけど・・・なんていうのかスパイスの効いてない、メキシカン料理という感じ。
反面ロバートは凸凹している。鬱状態に突入することをこれまでに何度も繰り返しているし、一緒に生活するパートナーとしては気難しいし、一人で孤島に住めそうな人だし、でもバランス感覚が優れた人よりも、私にとっては魅力的だって、つくづく思ったものでした。夫のことをはじめて会った男性のように、全く赤の他人を見るように見てみるって結構面白い。夫にも逆に同じことをされてたりして・・(笑)
特殊な能力に気付き、そしてそれをポジティブな目で見てあげることって、やっぱり本当に大切だって心から思うわ。そのへんに落ちているような石ころだって、磨けば素晴らしい宝石になる・・・とは、よく聞くフレーズだけど、でも汚い石ころにしか見えない人たちって、現実の社会ではみんなに踏み潰されちゃってるだけだよね。
ドニーは周りの人が思っているよりもはるかに賢くて、はるかに色々な思いを心に持っている人で、しかも大人なのに子どもの心を持ち続けている純粋な人。ただ彼のような人って、自分を表現することが上手くできないだけなんだと思うわ。ロバートだって、もし文学に出会ってなかったら、ただの石ころよ。ただし彼の場合は、自分のアウトレットを早い時期に見つけることができたから、ラッキーだったと思う。
私にしても英語本をはじめる前、まだ形となったものが何も無かった時、人に自分の夢とかやりたいことを語ると、人様の目が点になっていて、私の話を(この人、大丈夫かあ?ちょっと頭がおかしいかも?)と思われてたのを感じてたもの。ホントに。なので今、自分の思いや考えていることを表現できる環境があるということは、本当に幸運だったと、感謝してやまないのでした。じゃないとただの狂人になっちゃうわ。ぷぷ
こんにちは。
ギフテッドの娘を持つ母親です。
ギフテッドは、傍から見ると才能があっていいなぁと思われがちですが、まみ~さんがおっしゃるように明らかにアンバランスです。
娘は、10歳を過ぎてから日本語以外の言語に触れましたが、わずか3年ほどで6言語堪能になりました。今は、英語が母語です。学力も異常に高いです・・・あまりにできるため、学校でも浮いてしまい、学校をやめてケンブリッジ大学で奨学生だった方に数学の家庭教師につけたところ、「この先生から学べることはない・・・」ってことでその先生にもさよならしてしまいました・・・。
これ以上勉強が伸びなくてもいいからと音楽をやらせたら、これも1年も経たないうちに上級レベルに・・・それも楽器二つで・・・。それなら絵画もちょっとやってみようと手習いさせたら、これまた物凄い作品を創作するんです・・・・。
書道も算盤も独学でやって、算盤は1級、暗算は6段、日本語の漢字も詳しく、書写は私より上手いんです。
周りからのいろんな期待に応えないと・・・と本人も自虐的にがんばるタイプ。なのに本人はまったく自信がなくて、自分は愚かな人間だとさえ思っているんです。
普通の友達からは才能があるからって自慢して嫌な子と疎外されるし、とにかく普通の学校には行けないので・・・今はギフテッドの集まる特殊な学校へ行かせてなるべく目立たない?(いや充分目立っているんだけど!)ようにしています。
いろんなギフテッドのタイプでも、娘はアカデミック、音楽、芸術に優れ、IQも160超える珍しいタイプらしいけど、できる能力が高いほど、できない能力も高いのでなるべく地味ぃ~に隠れギフテッドとして生活をしています。肩身が狭いってこういうことなんですね・・・。
娘もそうですが、ギフテッドの多くは、なんらかの学習障害をかかえています。
あるギフテッドのご両親が言ってましたけど、「ギフテッドなんて神様から授かりものじゃなくて、呪いなんじゃないか?」と・・・私もギフテッドって響きはいいけど、実際に我が子として経験すると確かに諸手を上げて喜べないなと唸ってしまいました。
投稿情報: バニラ | 2009/11/07 02:53
バニラさん
親自身が(子どもとはこういうものである)、(人間の能力はこういうものだ)
(何歳では何を学ぶもの)等々の、思い込みをなくさないとやってけませんな。(笑)
ギフテッドが良い悪い、またどの程度だったらOK、と許容できる線に収まっているなど
全部、大人の勝手な思い込みであって、そういう子どもは大人がどう思うおうが
そのままの姿で存在するワケですから、そのままの姿で受け入れたいですね。
なので、すっごく優れていても(あっそ、でも愛しているよ)
勉強全然できなくても(あっそ、でも愛しているよ)ってなところでしょうか。
投稿情報: マミ~ | 2009/11/07 15:11