チル大コミュに「こんな学校があったらいいのにな~」というトピがありますが
私の描いていた、こんな学校があったらいいなというイメージにかなり近い学校が
なんとありました。しかも、全く想像もしなかった形で導かれました。
ルパートに会いに行った日、彼と彼の素敵な奥さん(大学の心理学の博士)と
家の中で10分くらい話をしました。するとルパートがおもむろに立ち上がって
外に行くから一緒においでと言います。
にんじん持ってきたので、どうも馬に餌をあげるらしい。
彼らの家の庭には(と言っても広いんだけど)、1頭だけ馬がいます。
しかし、私たちが外に出た時には、馬さん、どこにいっちまったんだい?
ゲートが開いてるじゃん、周りを見渡してもいないじゃん・・・
あ!脱走した~~
ルパートに聞くと、この馬ちゃんが脱走するのは初めての出来事だそうです。
でも、彼はぜんぜん慌てていません。
それよりも野生のサバイバルモード全開になっている様子。
車に飛び乗れと言われた私は、一体何が起こっているのか分からないまま
成り行きに任せて、彼の車に乗ると同時に、ものすごいスピードで
狭いカントリーロードを走り出したルパート。
100キロは出てました。横に坐ってて、ちょっとハラハラしたものの
なにかこの人には、卓越した直感というものがあって、こんな風に走っていても
ちゃんと全てが見えているのだろう、という安心感はありました。
馬ちゃんはルパートが想像したとおり、別の馬たちが飼われている牧場のフェンスごしで
うろうろしています。さて、どう捕まえるか。
近所の人が道路の入り口を塞いでくれるように、車を止めてくれています。
ルパートは車を止めると、私に何も言わず出て行ってしまったので
どうしたもんかと思ったのだけど、すぐに車を動かして、道路に直角に車を止めて
馬を二台の車で挟み撃ちするような形に動かしました。
ちょっとだけ手こずってはいましたが、すぐに馬を捕まえることができたルパートは
そのまま鞍もない馬に飛び乗り、家路と・・・
あ、私、どうしたらいいの???しょうがない、ルパートの車で後を付いて行くか・・
ということで、車の中から写真などを撮ってみました。
私、一体、ここで何をしているんでしょ、と思いきや、今度は家に戻り馬を柵の中に入れると
ルパートは、じゃ、車に乗って一緒に行こう!って・・・ 一体どこに行くのですかい?
と思いつつ、ハラヒレホレと言われるままに身を任せていたら、周りには何もない
ド田舎の真っ只中にズンズンと入っていきました。
すると黄色いかわいい建物が見え、ここに自分の息子がいるからということで
また何も言わず、車を止めて勝手に外に行ってしまいました。
私はしょうがないから、ついて行くと・・そこに現れたのが、自分の中でイメージしていた
こんな学校があったらいいな、と思っていたイメージにかなり近い施設が目の前に忽然と!
馬がいて、子どもたちが自由に馬に乗っていて、トランポリンで遊んでいる子もいれば
その辺でブラブラしている子もいるという・・・
ルパートに聞くと、ここは一応学校らしくて、朝から2時までは黄色い家の中で
勉強をしているらしい。彼の息子さんは自閉症と診断されたそうですが
読み書きも、算数も、7歳で4年生のレベルのことをやっていると先生が言っていました。
そして2時から6時は、みんなが勝手に遊ぶ時間。
ホントに勝手に遊んでいて、誰も何も言わない。
先生もインド人のアーティストにヘナというアートを手に描いてもらってたりして
完璧に遊んでいるだけ。ただ、手伝ってと子どもが来る時だけは
どうも、ここにいる大人たちは手伝ってはあげているようでした。
勉強以外の時間は、彼曰く、ここではあえて規則を持たない、と言っていました。
子どもが自由に、動物たちと自然の中で、体を使って遊んでいる空間・・・
最近、見ない光景だよなあ、と思って見ていましたが、でも私が子どもの頃は
やっぱりそうやって育ってきたなあ。それが今生きる力になっているんだろうなあ。
ルパートに「日本でこういう学校作りたいんだ」と言うと、「作れば!」と
簡単に言っておりました。
彼曰く、思ったらその通りになるものらしい。私もそう信じて直感だけで生きてはおりますが
でも、男バージョン(ルパート)と女バージョン(私)では、思いのスケールが違うかも。
彼ら家族は6月から9月まで、色々な国に旅行に行くためにいないそうですが
帰ってきたら、一緒に馬に乗って、私がもっとワイルドになれるよう
鍛えてくれるということです。楽しみ♪
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