子どもたち&お母さんたちと、テキサスの大きくて青い空の下で みんなで多くのことを体感しよう!と始まったテキサスツアー・・・
ウンチ兄ちゃんに始まって、彼らが牧場に到着したその日に・・・
小林幸子ばりにハデハデの衣装を着て、よしこれから歌うぞという時に
ステージからずっこけて落ちてしまったような状態に、私は陥ってしまいました。
ああ、この記憶はこれから先何年も私の中から消えることはないでしょう・・
子どもたちがウンチばかり気にしたり
トゲトゲのサボテンが嫌だったり
クーラーの効いた室内に戻りたいモードだったり
「今日はたくさん歩いたから、私にはもう十分」
と5歳のココロにシラ~っと言われたりする中
私の中でぜーったいに外せない部分である
(お前ら子どもだろ~~~)という気持ちがムラムラと沸きあがってきました。
そして、(子どもならゲートを開けたりしないで、ゲートの下をくぐりたいはず!)
という、自分の体験のみからきている思い込みを貫き
ここで名誉挽回とばかりに、鼻の穴を膨らませ意気揚々と大きな声で言いました。
「ゲート開けなくていいよ~。下をくぐっていいよ~」と。
ゲートの下には50cmほどのスペースが空いていて
子どもがススっと下をくぐり抜けるには十分余裕があります。
予定では、「わーーーい」という複数の子どもの声が合唱するはずでした。
ところが、数秒ひゅるるる~と固まっている彼ら・・
でも一人だけ、みーくんが無言で飛び出しました。
彼はいつでもどんな時でも勝ちたい人なので、彼の行動は想像がつきます。
絶対に自分が一番先に行くオーラが、彼から放たれていました。
この競争心は一体いずこからいらっしゃったのでしょうか???
と思いつつ・・・
他の子どもは、お母さんたちの側でモジモジしている。
恥ずかしいのキミたち?
で
は
な
か
っ
た
土に手をつけて汚れる、ちょっと怖そうなことがしたくないのだ。
(信じられなーーーーい)
(も~~~う、いやっ)
私は思わず、バラの花で囲まれた少女漫画に出てくる主人公ばりに
両目をウルウルさせそうになりましたが、気を取り直して続けました。
「ほいっ、子どもはゲートの下をくぐるんだよ。ほらっ、早くやれ~っ」
大阪弁で英語が喋れない口達者なハーフのエドが
ミキハウスのモデルの顔をして言います。
「なんでぇ、そんなことやらなあかん?」
(ホントだ・・なんでそんなことやらなあかんのやろ?)
と、思わず説得されそうになるのを堪えて
「まあ、とにかく潜るのよ、ココ!」と言うと
今度は、5歳のしょーの目がちょっとウルウル。
あ、しまった、泣く泣く
あ、でも、泣かなかった
(ほっ 初日から子どもを泣かすワケにはいかん)
ゲートの下を潜るだけでも、色とりどりのドラマが繰り広げられる中
エドはペラペラおしゃべりしながら、なんとか潜りぬけ
「おれやだよ、汚いよこれ、なんなんだよ」とブツブツ言ってる
ウンチ兄ちゃんのつばさには、「キミが手をついていた地面には
元々ウンチがあったんだよ」と言いたくなるのをおさえつつ、潜り抜けさせ
ゆーちゃんとこころの女の子組は、言われたことをきちんとこなすように
ゲートの下をスマートに潜り抜けた後、洋服についた泥を優雅にはらい。
次は、5歳の物知り博士のしょうの番・・・
彼は「ボク知ってるよ、それ」とよく言うのでありますが
そんなことを言うガキというのは、知ったかぶりが常である中
この子の場合は、「本当に知ってたのね、それ」とびっくりさせられるんです。
地面に落ちている鉄でできた馬の足につけるものなーに?と突然クイズ。
大人でもその言葉知らない人いるでしょう、きっと。
そうそう、あれ、あれ、あれよ、なんだったっけ、あの言葉?
私は得意気に子どもたちに言いました。
「これね英語でホースシューって言うんだよ」と。
すると、しょうが言いました。
「ボク知ってるよ、それ」
「ウソお~」と一応驚いてあげた後
私は意地悪おばさんになって聞きました。
「じゃ、なんだか言ってみ」
彼は博士の顔をして涼しい顔で続けました。
「それ、蹄鉄っていうの」
ガビーン せ、正解です。
「なんでそんな言葉知ってるのぉ?」
「ボク、それねテレビで見たの」だって。
でもまあ、出所がテレビだったとしてもですよ
よくまあ、日常生活で使わない言葉を覚えているもんだ。
こっ、これが、あ、あの、チル大効果なのか!?
そんなしょう君でありますが・・・
ゲートの下で奮闘している模様であります。
想像するに、一番効率よくゲートの下をくぐり抜けるには
両肘をついてコンバットの人たちのように、お腹を下にして
這いずるように前に進むというのが、自動的に抱いたイメージだったのですが・・
彼は何を思ったか、仰向きの姿勢から入って行きました。
そして
なかなか前に動かない。
しかし、やっと両足が反対側に出た。
けど
やっぱり前に進まない。
なぜなら身体が前に行こうとしているのに
片方の手がまだゲートの下につかまっていて
それを離さないものだから、前に進めないのでした。
なので私は言いました。
「この手、離しな」
ああ、スーパー物知り博士のしょうでありますが
どうも身体が上手く言うことを聞かないらしい・・・
これもチル大効果なのか!?
チル大を創った私は、テキサスの荒野で驚愕させられるのでありました。
(続く・・)
>これもチル大効果なのか!?
チル大を創った私は、テキサスの荒野で驚愕させられるのでありました。
(笑)ってしまいましたね。
私は田舎(激しく過疎地)育ちで、人間の友達とよりも自然と一緒に遊んだ口なので、そのノリで子供たちにも田舎で遊ばせようとしたら、子供たち、どう遊んでいいのかわからず、固まってました・・・
茂みをのぼって山に入っていこうとしたら、もうその時点でアウト。「怖い」って。足が動きません。「いこうよぉー」と腕を引っ張ると「やだーーー!」って。たのしーのにぃー!
投稿情報: hakase | 2009/08/26 13:43
深い山に入って行くのは、逆に私たちの記憶の中にある(危ないこと)だとしたら、子どもがそれを拒むのは、逆に直感が働いているのかもしれない、と思うのでした。
hakaseさん、もしかして、(おら~、行くぞ~)って、自然体験を通り越して、山奥に入って行こうとしたんじゃないの~?ぎゃはは だったら面白い。
投稿情報: マミ~ | 2009/08/27 02:21