ホームスクールについてどう思うか?といただいたコメント(質問)に、コメントバックを書いていたら
やけに長ーくなってしまったので、記事にしておきます。
『こんな学校があったらいいな』という私のつぶやきに対して、ケロちゃんからのコメントです:
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今、年中の子がいるのですが、マミ〜が書いているような学校が
近くにないかしら?と本気で思っています。
公立はもちろん、私立でもそんな学校は日本にはありません。
ある特定の宗教を信仰している訳でもありませんが、ホームスクールを
考えています。でも、周囲にホームスクールをしている人などいる訳も無く、横のつながり(ホームスクール仲間)がないため、小心者の私はなかなか踏み切れずにいます。
>この学校は、親、子ども、学校がみんなで協力して作り上げる。
>学校は詰め込みの勉強をする場所ではなく、体感したり、人と交流をする場所となる。
>う~ん、これなら、一人一人に合った教育ができそうな気がする。
本当に心からそう思います。マミ〜!是非、日本に学校を作って下さい!
マミ〜は「理想の学校が無いから自分でやるホームスクール」についてどう思われますか?
私は他力本願ではなく、自分が動かなければ!と思っていますが、
なかなか動けずにもがいています。
追伸)虹色オンライン教室受講させて頂こうと思っています♪
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ここからは私が思ったことです:
こんな学校があったらいいのだけど、でも、全国展開にならない限り
その恩恵を受けられる人は限られちゃいますよね。
例えば九州にそんな学校があっても、東京の人は行けないし・・・
しかし、全国的に学校システムや社会が変化するというのは
多くの人々の気持ちの中で、長い間共通の要求を持たれ続けていることが
ジワジワと自然と変化してくるか、もしくは立ち上がる人たちの情熱による活動が
人々の要求と繫がり、上手く波に乗れた場合、急激な変化となる・・・のでしょうか?
社会心理学とか歴史を良く知っている人は、もっと説得力のある答えを持っていそうですが
今の私の頭で簡易に想像すると、そのくらいしか出てきませんが・・・
で、アメリカでは現在は、ホームスクールのシステムは充実していますが
パイオニアの人たちはホームスクールのシステムが無い中で、自分たちでやってきたんですよね。
ただ、その強い動機(基盤)となっているのが宗教だったり、、、という背景がこちらにはあります。
あとはやっぱり、彼らはパイオニア精神が強いのでしょうか
「自分たちでなんとかやってみるぜ」「誰もやってなくても、信じることを立ち上げてみせるぜ」
というマインドを持った人たちが多いように思います。
なので、みんながやってなくても、(私は私、自分の子どもは自分で思うように育てる)と
周囲の環境に合わせて自分の行動を決めるのではなく、自分は自分と
割り切って考える人が多いように思います。
日本人でも今ある学校教育に乗らずに、パイオニアとなれる人たちが多いかどうか?
それが子どもにとって良いか悪いかは別として、絶対数は少ないような気がしますね。
しかも、宗教とか、社会的な背景によって、ホームスクール以外には選択肢がない
と強く思わされるものは、アメリカと比べて日本にはないように思います。
アメリカって誰かが面倒みてくれる、という土壌のない国だからか
自分のことは自分で責任を持つ、その代わり世間に合わせはしないという人が
日本よりもだんぜん多いように、私には見えるんですね。
ま、統計を取って断言できることではないと思うので、あくまでもそんな感じ、、といことで。
日本は逆ですよね?日本は世間に合わせていた方が安全に生きられます。
少なくてもこれまではそうではなかったですか?
私は日本に行くと安心できるんです。
道に迷っても、ポケットに一銭もなくても、きっと誰かが助けてくれるっていう
そういう安心感が日本では持てるんです。でもアメリカでそんなことしたら
「お前、死にたいのか?」という感じ。誰も助けてくれないというのが前提にあるので
自然と自己責任という気持ちが強くなるのかと思います。
なので他人の責任を持たない代わりに、人の人生に口出しする人も少ないので
一人でインディペンデントに生きる人にとっては、アメリカはうるさくないところです。
つまり外野がうるさくない。周囲の人に合わせる必要が最初からないので
周りの人の目を気にしなくてもいいのです。反面、誰も助けてくれないということでもある。
話がちょっとずれましたが・・
以前住んでいた近所の公立の小学校を、モンテッソーリにしちゃおうという
そんなプロジェクトに参加してたことがあるのですが(少しだけ)
私は(夢と情熱があれば難しいことでも現実にすることは可能)(やってみなきゃ分からない)
と思う傾向が、普通の人よりは強いと自負しています。
しかしそんな私でも、「公立の小学校をモンテッソーリにしてやる!」
なぜなら、「自分たちがそれが欲しいから!」という無謀なプロジェクトには
(ホントですかあ???そんなことできるんですかあ???)って思いました。
彼らは結局、誰もが(無理じゃない~?)って思ったことを実現してしまったのですが
それは、子どものために!という強い動機があったからだと思うのです。
そして、人に依存するのではなく、責任を持って動ける人たちが集まり
その人たちには経験と能力、つまり現実化できる実務能力もあった、というオマケがついていました。
夢を実現させるには、こうした様々な要素が必要となっていくのでしょうね。
その土台となるのが、集まる人たちが共通の強いビジョンを描くことができるか?
そして、個人のエゴをなくして、参加者が共通したビジョンに向かって
個々それぞれが持った力を活かすことができるか?ということだと思います。
日本の場合は、多くの人が学校システムを変えたいと思う動機は何でしょう?
もしくは、そんな差し迫った状況が、そもそも日本にはあるのでしょうか?
日本では既存の学校システムに不満はあったとしても、マジョリティーの人たちは
そのシステムの中でやっていけない人たちではなくて、なんとか適応できる人たちですよね?
なので現状のままでいい、という人がほとんどではないかと思うのですが、どうでしょう?
ただ、誰かが変えてくれたら自分もその話に乗るかどうか考えるけど
自分から率先して時間と労力を使ってまでは、変えた方がいいとは思わない、
更には、そんなの私たちの仕事じゃなくて、国の仕事でしょ?国でやるべきでしょ?
と思う人はいるかもしれませんね。
もし、早急に現状を打破したいということであれば
雨にも風にも負けない動機が必要となってくると思いますが
必然に迫られるという状況だったり、人が“絶対にそうしたい”と動く動機として
こんな学校が欲しい、ホームスクールをやりたい、もしくは
近所の学校に子どもを行かせたくないと思うのはなぜですか?
既存の学校教育ではなく、ホームスクールをしたい親たちの動機は
個々の子どもが持つ能力が既存の学校教育では伸ばされないだけでなく
個人の特性を学校教育の中で潰されてしまう、、、という懸念?
仮にそうだっとして、その動機となる気持ちを心から信じることができ
日本でも同じ意識を持った人たちが集まれば、ホームスクールのシステムを
立ち上げることは可能だと思います。(今もホームスクールのシステムは多少ありますよね)
可能か不可能かだったら、可能だと思います。
ちょぼちょぼっとやるくらいなら、すぐにでも可能だと思います。
ただ、現実的に今のことを考えると、ホームスクール人口があまり少人数では
パイオニアとなる親の先にいる子どもたちが、ホームスクールの教育から
既存の学校システムで得られる以上にベネフィットが得られるのかどうか?
という懸念があります。既存の学校教育と比べてホームスクールでは
社会性を養うという部分では、どうしてもデメリットがあるということは否めない。
しかし、この部分は補佐することは可能ですよね。
ホームスクールをしている家庭間での交流があったり
情報交換したりなどのシステムを作るために、ネットをツールとして上手く使い
横の繫がりを構築していけばいいのですから。
そうしてできたネットワークをリアルな活動に繋げていけばいいのですから。
でも、そこで問題となるのが、日本のネットのインフラストラクチャー。
普通のお母さんで、ネットを使いこなしている人の数はどうなんでしょう?
私が知っている統計はもう数年前のものなので、今は普及率が高まってきていると思いますが
それでも携帯利用の方がヘビーになってきて、ネットをサクサクしている人は
普通のお母さんでは少ないというのが、現状のような気がしていますが、どうかしら。
となると、ネットを利用したホームスクールのシステムを作ったとしても
どうしてもマイノリティーの人たち相手で終わってしまう可能性がありますね。
そう考えると・・現状の学校教育にプラスさせた形で、補佐的に受けることができる教育から
始めてみる、というのでもいいかもしれませんね。と・・・今書きながら考えていますが。
それなら子どもにとってリスクにはならないのではないでしょうか?
つまり課外での活動、家庭での教育、夏休み春休みなどのお休みの時の活動
これらから積極的に学ぶ、ということろから始めるというのは、現実的かもしれません。
もちろん、ホームスクール人口が少なくても、うちは絶対にホームスクールがいいわ!
という考えが間違っているというワケではなくて、それはそれで可能性を追求してみるのも面白いと思います。
えっと、うちの子はホームスクールですが、それは高校生になってからです。
でも、私は他の子どもにとってもホームスクールがいいかどうかは、1束にして語ることはできません。
なぜなら、その子の性格や、親ができるサポートがどんなものか
子どもの年齢、近所で子どもが参加できる活動があるかなど、様々な要素を考慮しなければいけないし
今日の小さな選択が、子どもの将来を変えてしまうほどの、大きな決定であったりもしますので
「ホームスクールがいいわよ~」とは安易に言えることでないのですね。
でも、確信を持って言えることは一つあります。
それは、学校に行く前に与えてあげられる、幅広い家庭教育を充実させてあげること。
それなら誰にでも今すぐにできるし、効果があることだとは思っています。
そして、子どもが学校に行くようになったら、学校で教わることができないことを
家庭で子どもに与えてあげられるマインドを、親が習得していればいいのではないでしょうか?
実はチル大を創った時、既存の学校システムや、社会の流れなども考慮していました。
P.S.
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マミ〜、すごーく長い(!)コメントバック、とても嬉しかったです♪
プリントアウトして、頷きながら何度も読み返してしまいました。
マミ〜の考えるような「こんな学校」について、賛同してくれそうな人には話しているのですが、それでも「私には自分の子どもを教えるのは無理」という人が殆どで、なかなか一緒に行動してくれるような方には全く出会えません。
地方都市で保守的な方が多い街ですので余計に・・・。
リアルな世界で熱い(笑)教育論や子育て論をぶつけ合える友達がいなくてとても寂しいので、ブログでも始めようかな・・・と考えています。
>色々書いてますが、不可能だとは思っていません。
>一人ホームスクールはできると思いますよ。
>デメリットとなる部分を補える何かがあればいいと思います。
デメリットを補うために、午後、学校に通っている子ども達も集めてサークルをやったら良いのでは?と思っています。内容はまだ詰めていませんが、まさに「こんな学校」のような内容にしたいです。めざせ!「プチ☆こんな学校」です。
こちらのHPに来られている方の意見もお聞きしたいな♪と思っています。
チル大の方が多いのでしょうか?ホームスクールを考えている方が、いらっしゃると嬉しいです。
よろしくお願いします。
>ケロちゃんみたいな人が集まればいいのよね。
>その時は、私もお手伝いできることがあればやりますよ。
というお言葉、とてもとても励みになりました。ありがとうございます。
マミ〜の周りにはエネルギッシュな方が多いですよねっ?
私もパイオニア精神で突き進んだら、仲間が増えるのかしら?
投稿情報: ケロ | 2009/12/02 10:22
いいねーいいねー。
サマースクール、ウインタースクール、スプリングスクール。
当てにしている人たちの協力が得られなかったとしても。
たとえ、道中一人ぼっちになったとしても。
諦めないわよ!!という気持ちがなぜか湧いているので、
これだけは、私はずぇーーったいにやっちゃいますよー。
ところで、他人様のブログコメントでやりとりして申し訳ないですが、ケロちゃんはチル大生ですか?
どうすれば、個人的にお話できるかな?
私はブログはないけど、mixiユーザーではあります。
ホームスクール、と聞くと、私はどうしても孤独なイメージが浮かんでしまいます・・・
群れの中で、自由にいたい、と思う方なので。
投稿情報: はさみさ | 2009/12/02 11:20