うちの子になったゼファラスですが、アラビアン・ファームでは、調教は全くしていないということでした。
かろうじて、リードして歩いたり、足を持たせてくれるくらいの調教はほどこされていましたが
とにかく、何でもかんでも、すぐにオヤツをあげて何かやらせていたみたいなので
初めて会った数日は、口がまあ、パクパク、パクパクよく動いたこと。(笑)
その様子だけでも、甘やかされてきたのがよく分かります。
でも、それでもいいんです。人間のことを怖がったりしないし
怖い目や厳しい目や危ない目にあうなんて、全く想像もつかないといったような
ゼファラスは人間で言ったら、お育ちがよろしい超脳天気にいちゃんです。
今日から、何かちょっと教えてみるかなあ、と思って
私はちょっくら頭を捻ってみました。
そして、この戦略はビンゴでした。
戦略とは、ゼファラスに何か教えたりやらせたりするのではなく
私が、ルナとサニーを扱っているところをゼファラスに見せたのです。
まずは、ルナをリードして、ゼファラスのラウンド・ペンの前につなぎ
ルナにブラッシングしました。尻尾やたてがみをガリガリとブラッシングしながら
横目でゼファラスが見ている中、チラっと確認しつつ・・・
でも、見てないじゃん。(笑)まっ、それでもいいの。
何をしているのかなど、行動そのものを見ていなくても
ルナから出されるエネルギーが、明るく、うれしがっているものであればいいと思い
彼女に安心させてあげつつ、ブラッシングをしました。
ルナが終わったら、次はサニー。
やはり、優しくブラッシングしてあげて、その後にランジをしました。
ロープを持って人間の周りを歩かせたり、トロットさせたりするのをランジと言います。
私はわざと、ゼファラスの前でそれをやり、サニーと私の関係を見せました。
つまり、リーダーは私で、サニーがリーダーではないということ。
でも、サニーは敏感な馬なので、厳しくしたりする必要はありません。
その後、サニーに鞍をつけずに裸で乗りました。
その時やはり、ラウンド・ペンの周りをわざと乗って、ゼファラスに様子を見せるようにしました。
サニーに乗ったのは、10分くらい。そんなもんで十分だと思ったので
サニーからはすぐにおりて、ロープを外して、ゼファラスの方に向かって歩いて行きました。
サニーちゃんは、ロープがないのにずっと私の後を歩いてついてきます。よしよし
ゼファラスは、私がラウンド・ペンのゲートの前に立つと、すぐに私の方に寄って来ました。
すでに誰がリーダーであるか知っていたみたいでした。何もしてないのに!
そして、私が中に入って歩くと、彼は自然と私の後ろをついて歩きました。
止まると止まります。後向きに歩くと、同じことをします。
こんなに素直でいいのか~!?
ロープホルターをつける時には、首をちょっと押したら、自分から口をロープに入れました。
まるで、何年も前から一緒にいる馬のようです。
今日は、ほんのちょっとだけトレーニングしてお終い。
ほんとに、ほんのちょっと。なぜなら、私が今、彼との間に作りたいのは信頼関係だからです。
なので、慌てて何かを教えたりする必要は、全くないと思っています。
ゼファラスからロープを外すと、サニーと同じように
ロープがなくても私の後をついて歩いていました。よしよし
でも、サニーだったら、他の馬の様子を見せただけだったら
こんな風に学べなかったでしょうねえ。
要は、ゼファラスは何も調教されていないということは
何の悪い癖も、人間に対する猜疑心も、何もないということです。
だから、教えれば自然にすぐにできてしまう。
これ、、子どもの教育でも、賢い子を育てようと思ったら
めっちゃ、重要なことだと思っています。
大人の観念を植え付けない話しを私はよくしていますが
余計なゴミがたくさん植え付けられていず、いつも目を見開いていて
物事を真っ直ぐに見ることができたら?
なんでも、素直に入っていくのではないでしょうか。
それだけに、親はよく考えて子どもに教えないといけないんだと思います。
この場合の教えとは、全てのことです。知的学習の話ではありません。
生き様から、生活習慣から、人との関係やら、とにかく毎日の生活の中で
親が子どもに見せている姿です。
さあて、ゼファラスの調教は、ほんの15分くらいでしたが、これで完璧。
今日のところは、本当にこれで完璧です。これ以上、何も望むものはありません。
明日、天気が良かったらビデオ撮ろうっと。
今日は、なんだかめちゃ寒い日でした。
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