結局、私はブレナン(先日の日記でブランデンと間違えて書いていた)が大好きになってしまいました。サニーもブレナンが大好きみたいで、私とブレナンが二人で立っていると、サニーはブレナンの方に寄っていきます。グソ~・・・と思いつつ、「なんでえ?」と漏らすと、ブレナンは「エネルギーよん♪」」って言うではないですか。(へえ、そうかい)といじけてしまいそうなところを、「確かにブレナンといたら楽しいことが待ってそうっていう感じするわね」と、持ち前の素直さで(?)受け止め言いました。
また、今日はうちの息子がブレナンからレッスンを受けました。彼女曰く、息子はナチュラル・ライダーということで、特に教えることはないそうです。なので2回目のレッスンはいきなりバレルをやるそうです。またしても、私は凹みそうになりました。いつもまじめに練習しているのは母の私なのに・・・・
ところでアリーナで息子がブレナンの馬に乗っている時、ブレナンの馬は元バレル・チャンピオンだったので、動きが早くて、一瞬息子がその動きとシンクロしていない時がありました。その時ブレナンは私の横でつぶやいていました。「Duganの呼吸が止まってる。息して、息して」と。そして、息子に「ブリーーーーズ」と一言。
息子は小さい頃から変な母に呼吸法とか瞑想をさせられていたので、すぐに分かった様子で、馬の上で呼吸法を始めました。するとすぐに馬が静かになりました。ブレナンとうちの子には、何か共通する繊細な感覚があるようです。ブレナンが息子が呼吸をしていないことを感じたのは、彼の体全体から発せられている氣で感じたのだと思います。なぜならアリーナで早く動いていた時だったので、肉眼では口の辺りは見えなかったから。しかし、面白い。
で、私はブレナンに言いました。「息子が褒められるのはうれしいけど、いつもまじめに練習している私としては、ちょっとしゃくに障るわね」と。すると彼女は「お母さんは年だから」と言いました。あの~~~?なんでそんなこと言うんですかあ~~?まったくウソがつけない人のようです彼女は。でも満面の笑みを浮かべながら、本当のことを言うので憎めません。しかし、馬をやってるとウソをつけない人になっちゃうのでしょうね。ま、それはいい事よね。
ビデオは2回目の調教の様子です。分かり難いのですが、駆足の時は氣を上げていて、氣を下げたら速足になるようにトレーニングしています。ブレナンが氣を下げてサニーが駆足から速足に移行したら、その場ですぐに首をちょっと叩いて褒めてあげるという繰り返しでした。
サニーの調教は1日目はビデオを持っていなかったので撮りませんでしたが、今日よりも1日目の方が、サニーは落ち着いていました。というのは、今日は周りで人がバタバタと工事をしていたからです。調教の様子は、サニーが自分で走りたくなり駆足を始めたら、ブレナンは止めません。その代わり彼女の氣をあげます。サニーは怖さから逃れるために走るクセがあるのですが、それを無理に止めるのではなく、サニーの選択に任せています。ブレナンはサニーに乗る時には手ぶらです。彼女のボディーランゲージで伝わる氣だけでサニーと会話し、はみとか使わずに氣で速度を変えることができる馬に仕上げようとしています。
私は先日ブレナンの馬でレッスンをしてもらいましたが、彼女の馬たちはそういう風に仕上がっていて、丸柵の中で私もロープもはみも付けず、手ぶらで乗りました。そしてお尻とお腹と腿の付け根のところだけで、歩いたり止まったり速足したり、または駆足したりしました。こんな風に馬に乗ったことはなかったのですが、人間が無理にコントロールせずに体で会話して馬に乗るのは、本当に気持ちよかったです。馬たちもぜんぜん嫌がっていなくて、すごく従順になっていて自然体。
でも、最初、ブレナンの馬に乗る時に、駆足する時、また駆足から速歩、そして並足に行く時に、はみもロープも何も持ってないし、足で蹴ったりするワケじゃないので、一体どうやって指示するのかブレナンに聞いたら、「駆足に行く時は体とエネルギーを開いて、駆足からスピードを落としたい時はエネルギーを閉じていって」と言います。そんなこと言われても分からんと思ったので、口で説明されても分からないから、まずはやって見せてと頼みました。その後、馬のことを理解しようと乗りながら感じていたら、彼女の言うエネルギーをオープンにするというのと、エネルギーを閉めていくという感覚が少し分かりました。めちゃ面白いです。
しかし、手ぶらで乗れているということがブレナンのすごいことではなくて、そんな風に乗れる人は五万といると思います。でも彼女の凄さは、馬に乗っている時に気功のようなことをやっているのです。中国の気功の先生と同じようなことをしているんですよね。初めて見た時、鳥肌が立ちました。
ブレナンが言うには、これまで彼女がやっていることに気付いてくれる人はいなかったと言っていました。まあ、レッドネック(教養のない田舎もん)のカウボーイたちには、エネルギーで馬に乗ってるって言っても、「若い姉ちゃんが何言ってるんだい?」って思うわれてしまうでしょうね。(ごめんね~Jakeのことじゃないよ~ん)
彼女は氣を使って馬をヒーリングするというのは、誰に教わったのでもなく、小さい頃から知っていたそうです。ブレナンはまだ20歳ですが、それは神さまから自分に与えられたギフトだと気付いているそうです。若いうちから自分のギフトに気付けていて、それが自分の大好きなことであり、そしてそれらギフト+好きなことという二つをプラスさせたことで、生計を立てて生きていけるなんて本当にラッキーな人です。
馬のトレーナーだと豪語している人はたくさんいますが、そういう人たちの多くは馬を力でコントロールしている人が多いし、またテクニックでやっている人たちも多いと思います。でも私が学びたかったのは、エネルギーの使い方でした。マインドをコントロールすることで、自分のエネルギーをコントロールし、馬に体を通してエネルギーでコミュニケーションできるようになりたいのです。
でもそれを教えられそうな人は、ネットで探しまくっても見つかりませんでした。一人、ナチュラル・ホースマンシップの大御所である、ビル・ドーランスの愛弟子のレズリー・ダイアモンドくらいかなあ、、と思っていて、だけど彼女は遠いしなあ・・と思っていたところ、ブレナンに出会いました。
なにはともあれ、ブレナンと一緒に馬たちと過ごしているととても楽しいので、しかも、馬好きじゃなかった息子も彼女とのレッスンは楽しかったようで、いつもは冷めている息子が「彼女はいい人だね。またレッスンやろうかな」とビックリ発言してたので、サニーの件も含めて一見落着で万事丸くいっております。
今年テキサスに来る人たちはブレナンの馬で外乗に行けるよ~。また子どもたちの馬体験とレッスンは、うちの息子とブレナンの2人でやってもらうことになりました。息子には、秋に日本に行くために親がお金を出すのでボランティアしてもらいます。当然。
さて今日は、RV(キャンピングカー)を下水を繋げる工事をしています。RVの内装も変え、泊まる人が気持ちよくステイできるようにしています。が!お金がどんどん出て行くぞ。
日本にいる人たちに、私が体験している馬との触れ合いの楽しさをシェアしたいと、ただ単純に考えアリーナとか作ってしまいましたが、アリーナがあっても泊まるところがないじゃん、ということで、RVを買いました。でも、自分だったらこんな内装のRVに泊まりたくないとか思って、フロアーとか、中の椅子も取り替えようと思って、それを現実に移すことに。そしたらお金が湯水のように出て行くわあ・・・。当たり前だ!とハリセンが夫から飛んできそうです。
RVの写真は使用前の写真なので、これからこれがどう変わるのか、また出来上がったら写真を撮りますね。使用後の写真が撮れるのはいつになることやら。なにせアンディーが大工さんしていますので。(笑)でもアンディーは最近は朝、酒臭くありませんが・・・。
しかし・・・使用前の写真を見ただけでは、こんなところに泊まるのはぜったいにイヤ!としか思えないでしょうね。今年、英語本スタッフの石井さんと子どもたち、そして彼女の妹さんがここに泊まります。この写真見たら(キャ~~)だな。ぷぷぷ
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はさみさ さん
ええ、そうなの~?てっきり私だって分かってたようなコメントだったよん。
しかしハンカチの端を噛みしめながら嫉妬の目って、演歌の世界だに。
土地さえあれば、馬ならいくらでもいるんですね。
でも、ご主人は今はどちらにしても馬どころじゃないですね。
もしかして、宮崎に馬がいたら、馬たちも殺傷の対象になるのかしら・・・
パソペッツさんのブログ、多くの人たちに読まれるようになって
現実を人に知らしめる役割が果たせていると思うのですが
ニュースであまり出なくなったり、社会的に騒がれなくなったら
人々の関心も次第に薄れていくかもしれませんね。
今、ブログに来て現状を知りたいという人たちの間でも
もう少しして、その火を小さくしないために、今のうちにもっと話を
大きくしておいた方がいいかもしれない・・・なんて思いました。
火が燃えている時に薪を入れて大きくするのは簡単だけど
火が消えてしまった後に、一から火をつけるのは大変かもしれないものね。
投稿情報: マミ~ | 2010/06/26 05:10
Hi Jake,
今日ね、ブレナンにJakeの話したんだ。
私たちが知るカウボーイの人たちは、違ったやり方とか新しいやり方に
耳を貸しそうな人はいなくて、自分がこれまでにやってきた方法が一番で
それしかない!と固く思っている人が多いように思います。
なので、Jakeのように柔軟に(なるほどねえ、そういう見方もあるんだ)って
受け入れる人は少ないと思うな。
Jakeが良い感じの方なので、本当にそのうちカナダにお邪魔させていただきたいです。
そちらも、テキサスの方に南下するチャンスがあったら、いつでも連絡くださいね。
投稿情報: マミ~ | 2010/06/26 05:15