マークの馬ディーゼルはさしずめ、パンパンにチューンアップされた高級スポーツカーという感じでした。なので運転の仕方を知らないととんでもないことになってしまいます。ってか、なりました。そして、私は何度も爆走されました。しかも速い。速すぎる。サニーの爆走なんてもんじゃなくて、壁に突進する勢いです。
それを見ていたマークは、指示しないのに爆走したら、壁に突っ込めと言います。(うっ、うっ、そ、そ、そんなこと、私できない・・)壁に突っ込んだらこっちも怪我するでしょ~?と思いきや、マーク曰く、馬の鼻から乗っている人間までには幅があるので、馬の頭と体がクッションになるから人間は怪我しない、ということでした。
そんなこと言ったって、馬がかわいそうじゃないですか!っていうのは私の論理で、マークに言わせると、人間を危ない目に合わそうとする馬はかわいそうじゃないんです。それよりも、そんなことして(こんにゃろ~、よくもやりやがったな~)って思えっていうくらい、何度も何度も、私は”こんにゃろマインド”になるように説教されました。
爆走をなんとか止めることができるようになると、今後は、正確に乗りこなすように指示され、レールの横のラインから一歩でもはみ出てトロットすると、「おら~おら~、そこは違うだろ~~」と罵声が飛んできます。う~~~ん、私、こういう特訓、意外と好きかもしれない。昔、スポーツやっていた頃を思い出しました。しかし、子どもの頃から鬼コーチに慣らされていないかよわい女の子だったら、多分泣きが入ってたと思います。
アリーナに線を引かれて、一歩でもそこから踏み出したらオラオラーです。3歩も4歩も踏み出たら、オラオラとしかられるモードから、ひんむいた目をされて呆れられモードに・・・。こうなるともう、かよわくて優しい私でも(?)、いい加減、この、くそったれ、見返してやるぞ魂が、丹田のところに固まってまいりました。すると、ディーゼルをなんとはなしにコントロールできるように・・・。しかも、ハミもゆるゆる。
そっかあ。やっぱり詰まるところは気持ちなんだ、気持ち。その氣の持ちようをお腹のところで感じることを叩き込まれたようでした。
馬にまたがった時点で、その氣を馬に伝えられるようになれば、馬が痛い思いをしたり、怖い思いをしたりせずに、優しいけど厳しいパリっと引き締まったムードで、馬にリーダーとして信頼されて、言うことを聞いてくれるようになるのでしょうね。それがボディーランゲージで語れる馬乗りになりたいと思いました。
馬のためにも、自分のためにも。
(続く)

チル大がパワーアップする予感!
投稿情報: おうちへ帰ろう | 2010/06/09 20:27
ぷぷっ
これで少しタフになったかも・・・ですか?(笑)
既にタフだと思ってたのですが、弱っちかったです。
投稿情報: マミ~ | 2010/06/10 01:32