「どうやって歩くか、どうやってトロットするか、どうやって走るか、馬は人間に教えてもらわなくても最初から全部知っているんだよ。だから、そんなことを馬に教える必要はないんだよ。人間に必要なのは、馬の邪魔をしないように乗れるようになるということさ。問題は馬じゃない。問題はキミだ。」とマークが言っていました。
伝説の馬、ディープインパクトのノーザンファームの調教主任、安藤康晴さんの言葉によると:
(中一の時の同級生で彼は学級委員でした。その頃、私はただのおふざけなヤロウでした)
「ウマの足を速くすることはできません!」
①私たちにできること、それは肉体的・精神的にウマを壊さないことだけです。
②そのウマの生まれ持った才能を、レースで100%発揮できるよう導けるか否か?
③ほとんどの場合、その才能を引き出せずに、ウマの邪魔ばかりしています。
※競馬って競馬新聞持った酔っ払いのおじさんのイメージだったのですが、ディープインパクトを見て、競馬に対するこれまでのイメージが払拭されました。ディープインパクトが後半走る様子は、まるで(イヤッホーーーー 走るの好きーーー)と、喜んでいるようにさえ見えます。
表現されている言葉こそ違いますし、またカウボーイと競馬という違いはあれど、ほぼ同じ意味のことをお二人はおっしゃっているように思います。私自身は、子育てで同じように思って息子を育ててきました。そこで、一つキーとなる言葉が自分の中で浮かんできます。
『信頼』
私の話なんて、ディープインパクトのビデオを見てしまったら、鼻くそみたいなもんですが・・・いやあ、しかし、信頼と一言で言っても、そんなに簡単にできるもんじゃないと思います。信頼するというのは相手の問題というよりは、自分の心との闘いのような・・・大げさに言うとそんな風に思っています。
牛たち9頭を探し出して連れてくるために、野原を走り、林を抜けて、草むらを駈け抜けた時、よく知らない馬に自分の身を預けていたワケですが、馬の感覚に頼らず、自分の恐怖からくる感覚を手放せなかったら、馬をガチガチとコントロールすることになります。
でも、野原に穴があるとか草むらに動物がいそうだとか気付くのは、Prey Animal(他の動物の餌となる動物)の馬の野性の感覚に、私の感覚など到底敵うわけがありません。なので馬から落ちずに生き残るには、恐怖心を手放して、馬を信頼してしまう方が得策だと、この時、咄嗟に思ったのでした。
そして、みんなで走り始めた後、心の中で(ええい、もう、任せるっ)と自分のコントロールを敢えて手放していましたが、その感覚・心情を言葉で表現すると、手綱を緩め体をリラックスさせつつも、何かあった時にはそれに対応できるよう、丹田のところだけはしっかり氣をためておく、という感じでしょうか。
息子の場合は最初から恐怖心とかコントロールしようとか、そういう気持ちがなかったのか、途中柵を越える時に止まった時、「ああ、面白い。爽快」と言っていました。彼は馬から落ちて痛い思いをしたことがないからなあ・・。でも、きっと危険は察知できていたと思います。それはボクシングや柔術など、危ないスポーツをたくさんしていたから?(やられるかもしれない)、(死ぬかもしれない)という経験を死なない程度に少しくらいしておくのは、普通に生きるためにも、とても重要なんじゃないかと思う今日この頃です。
一言でいうと、そのような経験をすると頭がシャープになると私は思っています。更に言えば、人間の野性の部分が引き出されるという感じで、生きる、サバイバルするという目的から、これまで使っていなかった脳の領域を使うことになるのではないかと思っているのです。そして、そのような経験がない以前よりも、感覚が鋭くなっていく感じがしている今日この頃ですが、おばさんになって今頃、野性的になってどうするのよ?という感じですが・・・ガルルル~
私の場合、人の変化の流れをいつも少し世間より早目に感じるという特性が、若い頃からあるのですが(と、自分では思っている)、この『野性を取り戻す』感は、もしかしたら私だけに起こっている現象ではなく、これから多くの人が求めることになる現象ではないかと、なにやら予言をしてしまいましょう。つまり、自然回帰はもう、個人の趣向を超越しつつある、一つの現象ではないかと感じているのでありました。流れに乗り遅れたくない方は、是非、野性化への道を探索されることをお薦めします。(笑)
しかし、面白いことに自分が少しずつシャープになっていくと、人ごみの中でワイルドな目をした人を見ると、(ぬぬ、お主やるな)と分かるような自己満足感があるんですね。例えば、カウボーイのいでたちをしていても、目を見てヌボ~っとしている人は、(この人の場合はカッコだけだな)って思うのですが、謙虚そうに静かに立っているだけでも、(この人は百戦錬磨を通り抜けてサバイバルしてきた人に違いない)と、勝手な想像ですが、どう見てもそう見える人もいるワケなんです。そういう人にはどこで会うか?えっと、スーパーマーケットとかです。ぷぷ
ネブラスカからテキサスに帰って来た後、ラスティーの牧場で二人のカウボーイ&ホースマンのプロの馬のトレーナーに会いました。でも一人からは一目見て何か偽者の感じがしました。後から聞くと、まあ、色々と問題のある人みたいでした。やっぱすナ。でも初心者を教える人としてはいいと思いますが。で、、、刀を持って向き合っている侍が、戦う前に「やるな、お主・・」と言って刀を下ろして土下座するような、よくあるシーンが今となってはじめて、(分かる分かるー)と思っているのですが、最近出会った偽者じゃないもう一人のカウボーイは、そんな風に土下座して弟子入りしたくなるような人でした。あ、でも、戦いを挑んだ後に土下座じゃなくて、戦うなんて考えてもなくても、自ら進んで土下座します、私は。
さて、牛追いですが、目の前100~200メートルくらいのところに牛たちが現れました。地元のカウボーイから小川の右側に行き、私と息子にこちら側に来ないで、そのまままっすぐ前方に進むようにと指示され、そしてマークは左側から、巻くように進んでいます。その時、マークが狭くなっている所にトレーラーが入ってこれそうなので、車を持ってきて牛たちをトレーラーに入れようと思いついたようで、私たちと一緒に来ていた若い女性に、「鍵のあるところ知ってるだろう。トレーラーを持ってきてくれないか。」と指示をしました。彼女は「OK!」と言ってきびすを返すと、マークが彼女の背中に向かって笑いながら、「特急で走って行けよーっ!雨が降ってくるぞ~」と言っています。
(続く)
ポチっと一回よろしくです

マミ~さん、こんにちは。ひなたです。
おおお、相変わらず、おもしろい~!!!
ある意味の、「手放す」感覚、なんとなくわかる気がします。
いやいや、体感的にはまだわかってないけど(>_<)
「タダモノ」じゃない感とかも。
(ひなたの彼氏もそーだよなあ。なんかそこらの人と違うニオイがしますのん・・)
と、直近のこの記事だけ読んで手早くコメントしていきますっ。
なんかしばらく、自分がバタバタしてましてブログ見てなかったですー!
この間チラ見に来た時に、「テキサツツアー募集終わってたー!」と
どびっくりしてましたが、タイミングじゃなかったんですね、、
てかそもそも本当に行きたかったら、
連絡先に連絡を取り段取りを始めてたはずです^^;エヘ。
で!私事ですが、
東京営業所に転勤!と、いきなり五月末に言い渡され、
なんだか東京に一人暮らしになる手筈となりそうなんです。
なんでこんなに急なのか、わからん、この会社・・・
なので7月とか、新居に入ってる頃?(まだ探してる所)なので、
ほんとに旅行どころじゃなくなったのでまあそんな場合じゃなかったかと・・
テキサスは今年は逃したけど、
トーキョー一人暮らしという、はじめての経験してきまっす!
はじめて家を出る、ということで、色々情報収集してますが、
気分はちょびっとサバイバル(*^_^*)
投稿情報: ひなた | 2010/06/16 17:31
ひなたちゃん
へえ~、そんなことになってたのねえ~。
東京はコンクリート・ジャングルじゃ。
自然なジャングルよりも怖いかもよん。(笑)
しかし初めて家を出るのね。
じゃ、これからは・・・・
貯金できないね~~~(爆)
彼氏にお金を貢がないように!(笑)
でもさ、新居を探したりするのって楽しそう。
新しい人生の展開、ワクワクしませんか?
若い時じゃないと、生きる環境を変えるのはなかなか難しいから
若い時に色々な所に住むのはいいんじゃないかな。
引越したら東京の様子をリポートしてくだされ。
日本が懐かしんでいる今日この頃でした。特に食べ物!
投稿情報: マミ~ | 2010/06/17 06:07