以前、私のトレーナーだったトレバーは、離婚問題の真っ只中。腰を落ち着けて生徒を教えるどころではありません。最近会ったウィルも、新しい彼女と結婚するとかしないとかで浮き足だっていました。そして20歳のブレナンも、若いだけに彼氏との問題があったりして、日常生活が落ち着いてないご様子で・・・・オイっ、みんなっ!!
日本じゃ考えられないんだけど、プロでも個人的な用事などで、レッスンをキャンセルしたりします。 だけど、アメリカ人はそんなもんなので、いちいち腹を立てていたらここでは生きていけないのでした。とは言え、考えさせられますよねえ・・・男でも女でも仕事をしっかりやろうと思ったら、やはり私生活が落ち着いてないとダメなんでしょうね。もしくは、私生活がめちゃくちゃでも、今ここに在るフォーカスしなければいけないことに、気持ちをすぐに切り替えられて、やるべきことにはフォーカスできれば問題ないのかもしれませんが・・。でも、そこまでの精神修養はなかなか難しいですね。
マーク・ライアン以外これまでに会ったトレーナーたちには、一様にして何か問題がありました。ホント、今思い出すと不思議なくらい・・。一体なんなんだろう???
一人目のトレーナーは私のレッスン中に、自分の問題の話ばっかりになっちゃって、乗馬レッスンは一体どこに行っちゃったのよぉ?という感じでした。私はいつも彼氏の問題とか、仕事の愚痴をレッスン中に聞いていました。二人目のトレーナーは鬱を患っていたようで、彼女の相談話を聞いていた時に、数回泣かれてしまいました。乗馬アリーナの横で浄化しないで下さい、という感じ。
最近会ったウィルからは、ネガティブなエネルギーが滞っているのはどうしたらいいか相談されたり・・・馬のトレーングしながら、そんな話しないでください。まったく。私は馬の乗り方を教わりたいだけなんです。ああ、今書いていて思った・・・これは私の問題か?人のそういう部分を引き出してしまうのかなあ・・・もしくはアメリカ人は寂しいのかもしれん。
しかし共感するというのは、共感度が強ければいいということではないと思っています。共感できるのはいいことかもしれないけど、境界線を上手く引けないといけない。線引きがちゃんとできないと、相手の弱いところを引き出してお終いになりかねないし、または共感する相手のネガティブな感情に、自分自身が溺れてしまうということもあると思います。その辺、難しいところですね、ホントに。
昔は自分が辛くなるまで共感しすぎて、変な話、郵便局に行くにも辛い時がありました。郵便局で並んでいる人たちの体つきなどを見て、(ああ、この人は肝臓が悪そうだなあとか)、顔のシワを見て、(ああ、この人は今お金の問題で苦しんでいるんだなあ)とか、そんなことが人から発せられる情報から感じるので(ぜんぜん間違ってるかもしれないけど)、郵便局行くのが重く暗いことになってしまい、私は今でも郵便局嫌いです。
その後、自分自身が弱い状態だと、人のネガティビティーに共感するだけでは、人に引きずられてしまうことを学び、自分のエネルギーを常に高めておくことが大事だということに気付きました。できたら、大きなエネルギーを発することができれば、そのバブルの中にうちのサニーちゃんなんかを入れてあげて、そしたら彼を癒すことができるのかも?なんてことを思ったり・・
だけど、昔、気功をやったり、マントラの修行したり、瞑想したり、色々なことをやっていましたが、でも今は、真の修行とは日常生活の中にあると思っています。そう考えると、馬や犬などの動物がいて、人間がいて、自然があって、そんな中で日常生活を送ることができる自分は、本当に恵まれていると感謝しています。適当に問題も毎日やってきてくれるし・・・。問題があるうちはまだ学ぶことがある証拠。悪いことでは全くありませんよね。
しかし、他のトレーナーと比べるとマーク・ライアンはとても頑強な人でした。というのは、彼は自分がやるべきこと、信じていることに頑固なまでに一途で、迷いがないからなのだと思います。彼はキリスト教の強烈な信望者で、聖書に沿って生きているので、心に迷いがないんです。と、これだけ書くと、それはいいことのように思えるかもしれませんが、それはそれで一長一短あるかもしれません。
馬の調教に対しても、マーク・ライアンは迷いがないように見えました。人生にも馬に対しても天才バカボンじゃありませんが、「これでいいのだ」という確固たる自信があるように見受けました。「これでいいのだ!これでいいのだ!これでいいのだ~~~!」と思っている人に、「ホントにそれでいいの?そこから先はないのかに?」なーんてことを横から言っても通用しません。それでいいんですから。
さて、これでいいのだ先生は最後の日に、私たちの目の前で暴れている馬に乗っていました。後ろ足を蹴るわ、飛び跳ねるわ、前足を上げて立ち上げるわ・・・と、ブロンコの世界。馬がそこまで暴れているというのは、もっと時間をかけて馬と会話してあげて、優しく教えていってあげればいいのになあ、、、、と、私は客観的に彼らを見ておりました。
馬が少し静まったところで、マークが馬から下りて私に言いました。「はい、最終日にキミが乗る馬はこれだよ」って。彼らの様子を客観的に見ていた私は、第三者じゃなくて当事者だったのだ・・・・ああ、絶句。絶句してたので言葉がでないので、ただアホのように首を横に振りました。するとマークはニコニコしながら首を立てに振っています。いつものごとく断固とした態度の兄ちゃんです。顔は笑っていても、彼の確固たる姿勢は絶対に崩れることはありません。
あの自信には勝てません。氣で負けてしまった私は、しゃーないのでトボトボと暴れ馬に近づきました。「こ、こ、これ、ホントに大丈夫?」と私が聞くと、マークは「分からない。それはキミ次第。でもキミは自分の家にこれと同じような馬がいるでしょ。なのでトレーニングの仕上げに、最終日はこれに乗ってもらうよ」と。そして「Duganの馬を用意して、ちょっとしたらトレイルライド(外乗)に行くから、準備しておいてね」と言って、サッサと行ってしまいました。
さっきまで暴れていた馬は、私が乗ると恐怖で緊張していました。暴れたらガンガンやられて、力で押さえつけれられていたんですもの当然です。私は彼女に共感しました。そして馬の上でしばらく何もしないで、ただ(大丈夫だよ、痛くしたりしないから、大丈夫だよ)と彼女に心で話かけました。それでも、彼女は私が少し動くだけで筋肉をビクンと緊張させています。そりゃそうですよね・・
共感しつつ、彼女のリーダーは私であると思ってもらうのは、馬の様子を見ながらシーソーのバランスを取るような感じです。自由を与えすぎて馬が好き勝手なことをさせてしまったら、叱る必要のないところで叱らなくてはいけなくなるし、かと言ってガチガチに押さえすぎても、馬は緊張しっぱなしになってしまうし・・・。力だけで馬を怖がらせて乗るのはイヤなので、私は調度いいところを見つけたいと思っていました。
マークと彼の友達も交え、何頭かでトレイルライドに出ると、早速私が乗っていた馬は暴れ出す雰囲気になっていました。私は彼女がどうしてそうなっているか感じました。彼女はただ怖いんです。怖いの。怖いからイヤなの。この馬は我がままとか、人間の言うことを聞かない悪い馬とか、そんなんじゃないんです。ただ知らないから怖いんです。
長くなってしまったので・・・
(続く)
ポチっと一回よろしくです

プライベートな用事でレッスンキャンセルとか、考えられないですねー。
郵便局で並んでいる人から発せられる情報をキャッチして辛くなるとか、私には到底感じられそうもないのですが、郵便局以外ではそういうことなかったんですか?銀行では?
トレーナーの愚痴を聞かされたってのも、マミ~さんだったからってことなんでしょうか。
私はたとえ友人でも愚痴ばかり聞かされたら嫌になりますから、暫く会いたくないな。
ところで暴れ馬ちゃんとのその後が気になります。早くアップしてね~♪
投稿情報: plummama | 2010/07/06 21:54
plummama さん
こんにちは~♪
郵便局って特に感じるんですよね。
なんでだろうなあ・・・
ただ、用事を済ませに来る所で、その他の感情があまり湧かない所だからかしら。
ショッピングセンターとかでも、全く感じないということではないのですが
そういうところは全く別な目的があったりしますし
銀行でも、お金の取引事態がエネルギーのやり取りの感じだからかしら・・
私は、もしかしたら話しやすいっていうのはあるかもしれません。
多分、私が人が好きだからだと思います。
結構、誰にでも興味ありますので。
暴れん坊ちゃんは一昨日から足が痛いみたいで(他の馬と暴れたからか?)
ここ数日は彼のトレーニングはお休みでーす。
いつも読んでくれてありがとうございまーーす。
投稿情報: マミ~ | 2010/07/07 10:53