昨日、ラスティーの牧場で、ラスティーの奥さんのロレインが干し草を運んでいた所に、私と夫のロバートはサニーの散歩から戻ってきました。サニーのトレーニングを一週間に1、2回はお休みさせてあげて、馬らしくいられるように、トレイルでブラブラとお散歩。
で、牧場に戻ると、ロレインがかわいそうに、重たい干し草を一人で運んでいる・・・
私たちは彼女に手伝いましょうか?と聞くと、「いいよ、いいよ」と遠慮していたのですが、「なに言ってるの、手伝うからどこにどう置いたらいいか教えて」と無理やり、お手伝いを始めました。一通り仕事が終わって、彼女は一人でやったら何時間もかかった仕事を短時間で終わらせられたと言って、ありがたく思ってくれたようでした。
そして、今日ラスティーの牧場でサニーのトレーニングを終わった後、ロレインが「ハンバーガーおごってあげるわ」と言ってくれました。昨日のお礼なんでしょうね。
そこで!このおばさんは思ったことがあるだよ。
最近の日本人、そういった持ちつ持たれつの心がなくなっている人が多くないかい?って。してもらうことばかり考えているヤツが多くないかい?って。そんでもって、してもらって更に文句ばっかり言っているヤツが多くないかい?って。
私は日本を離れてから20年は経つので、昔の日本人のイメージでもって、日本人を見ているのですが、でも最近知り合う人たちに、甘えている人が多いことをここ近年、感じています。丁度モンスターペアレンツなんていう言葉がでてきた頃と、それは平行しているように思っているのですが、私が感じている”やってもらって当たり前人間”たちと、モンスターペアレンツな人々は、根本のところで同じ傾向があるように思います。
やってもらって当然
感謝がない
お金を払えばなんでもしてもらえると思っている(そういう人に限ってケチ)
自分が得になることばかり考えている
自分しか見えていない
ロレインとは逆です。彼女はいつも人のために何かをしています。だから、人から何かをしてもらったらそのありがたみが分かる。ので、やってもらってばかりいたら申し訳ないという気持ちから、お返ししたい=ハンバーガーなんです。だから私はハンバーガー食べたくなかったけど、感謝していただきました。それは彼女の気持ちだったから。
でも、人のために何かをする労は全くかけずに、やってもらうことばかり、奪うことばかり、もらうことばかり考えていて、人のことを考える隙間もない人がいる。しかも、更にはそういう人に限って、人への査定や批判が強烈。他のために汗水流せっつーんだ。そうすれば、人がなにかをやってくれた時に文句じゃなくて、感謝の気持ちが沸くってもんです。
例えば義務教育は国にお金出してもらって、自分の子どもを教育してもらっているワケだ。感謝しなさいよ。文句じゃなくて。学校の先生たちに、ボランティアしましょうと申し出なさいよ。あれやってくれない、これやってくれないって、人の粗ばかり探す前に。
自分が癒されたいとかそんなことばかり考えていて、甘えてるんじゃないっつーの。癒して欲しいなんて、人や馬に求めてばかりいてもダメなのよ。本当の喜びは我を捨てて他に尽くし、利己的ではなく利他的になって味わえるものじゃないですかね。
やってもらって当たり前、しまいにはやってもらい方にまで文句をつけてくるスパイラルから出られないうちは、何やっても幸せになれんよ。自分の思い通りに甘やかしてもらえるよう、人や環境を変えることはできないのよ。変えなきゃいけないのは自分の気持ち。周りじゃないの。でもって、変わりたければ人に尽くしましょう。自分のエネルギーを人に使いましょう。やってもらうことばかり考えるんじゃなくて。
今、日本人は生活に困るということがないからか、何かの時に人から助けてもらえるように、生きるために、自分から率先して他に尽くす必要がないんでしょうね。人に尽くすというのは、ある意味では喜びであると同時に、生きていく上で必要なことでもあったのかもしれません。
昔なら、ご近所さん同士でお醤油やお味噌の貸し借りをした時のように、お互い持ちつ持たれつ助け合いをしてきた社会が日本にはありましたよね。もしくは自然の環境が厳しい所に住んでいたら、やぱり人は助け合わないと生きていけない。でも今は、都会では他と触れ合ったり、他と助け合わなくても、自分一人でお金さえあれば生きていけるんですよね。なので傲慢なヤツが増えているん、ちゃう?
としたら・・・
環境がそうなのだとしたら、傲慢にならないためには、敢えて努力しないといけないっていうことなのかしら。ああ、しかし、自分がいかに多く獲るか、得るか、得するか考えているヤツが本当に多い・・・!
指導者たちは、もうそろそろそういう軍団にぺこぺこするんじゃなくて、喝入れてやるくらいの気持ちで考えた方がいいですよ。モンスターペアレンツも然り、頭のおかしいクレーマーたちは、まるで今の中国のよう。一回折れたら自分の言い分が通るまで、グイグイこられるってもんです。
そうですね。
最近の日本人は「足るを知る」という気持ちをなくした人が多いように思います。バブル期からそういう人が多くなったような気がします。
「恥を知る」というのも、ロッキード事件の「記憶にありません。」からなくなってしまったように思います。
欲望は追いかければ追いかけるほど大きくなります。
思いやりと同時に、場合によっては「毅然たる態度」も必要ですね。
自戒すべき点です。
投稿情報: 馬きち | 2010/10/03 17:16
こんにちは~♪
学校の先生や校長先生が、モンスターペアレンツたちをまるでお客様のように扱って、文句言われないように、学校のやり方まで変えている・・・みたいな流れがあったとしたら、現場を見てないので分かりませんが、親の指導を校長なり教頭がすべきって思います。
若い人たちを育てる職についている人たちも、リスペクトしてあげていることが分からずに、相手はリスペクトも何もなしに、自分が甘えることばかり考えているようだったら、毅然とバシっと線引きをするのも、人のためかもしれませんね。それで学べるか学べないかは、あとはその人の問題ということで。
投稿情報: マミ~ | 2010/10/03 22:23