-------------------------------------------------------------------------------------------------------
馬と人間のコミュニケーションの世界をより良きものにするために
馬との関わり方など、テキサスから真摯に想いをシェアするべく書いて行きます。
応援クリックよろしくお願いいたします!
にほんブログ村
-------------------------------------------------------------------------------------------------------
なぜかまた登場してしまいます・・・
マハティのことを綴りたくなっちゃったので。テヘ
でもただの日記です。一番下にビデオがあります。
今週の水曜日に家に来たマハティは、肋骨がちょい見えている・・と言っても、サニーを連れて来た時ほどはボロボロの体ではありませんが、まあ、痩せ気味で毛のツヤも悪い3歳の馬です。虐待はされてたようではありませんが、ラスティーの話によると、ラスティーに売ってもらうために預けたオーナーは、マハティにはホルターをつけるくらいで、他には全く手をかけていなかったということでした。
ラスティーの牧場でマハティを見た時、彼女は人間が近づくと逃げて回っていました。それでうちに連れてくる時には、ラスティーの牧場で働いている馬のトレーナーが、コーナーに追い詰めてサッと捕まえトレーナーに乗せました。確かにこれまで誰にもいじられていなかった様子・・・・。ハエがすごくたかってるし・・・
うちに連れてきて、マハティはしばらくラウンドペン(丸柵)の中に入れ、ゼファラスとルナから隔離しました。といっても、フェンス越しに挨拶できるのですが、突然一緒にしたら蹴りあったりするかもしれないし、またあまりにもすぐ仲良しになっちゃったら、3頭つるんでみんな広い所で、人間に近寄ってこなくなるかもしれないし、何があるか分からないので、しばし観察です。
案の定マハティはラウンドペンの中に私が入ると逃げ回っていました。でもほんの5分程度。彼女の中で(危ないわけじゃない)と気付いたのはめちゃ早かった。多分、他の馬たちがまったりして人間好きだから、(人間は怖くないよ~、友達だよ~)という空気があったからだと思います。人間が無理やり教えるよりも、馬たちに教えてもらった方がこういうことは早いと思います。ゼファラスとルナのおかげさまで、私はマハティくにすぐに近づけるようになり、トントン拍子に1日目ですでに、ゆるゆるのリードロープで私の後をついて歩き、私が止まれば止まる調教も終了。
マハティ、すごいよ。すぐに覚える。これまでに摺り込みされた、悪い癖がないってすごいっていうことが分かりました。サニーと違って・・・・・。そんだこんだで、1日目からスっと慣れてしまったマハティは、すぐにゼファラスとルナと一緒に放牧してあげました。ゼファラスも学習が早い子ですが、アラビアンは頭が良すぎるのか、自分勝手に色々したがりやんちゃです。その点、マハティは優しくて物静かで従順な感じ。
それで・・・2日目は、彼女の体を見てあげることにフォーカス。色々調べて人にも聞いて、リサーチしておいた馬の餌を買いました。ドクター・ハリー・アンダーソンが開発した馬の餌です。ラッキーなことにこの餌を売っている人が、わざわざ遠くまで(1時間ほど)行かなくても、うちの近所に住んでいたので、お店からの帰り道に持ってきてくれるということになりました。しかし、こういうことでも何でも、オンラインで検索できるので、何をするにも迅速にできる世の中になりましたよねえ。少し前までは、知識や情報やネットワークのある人に頼らなければ生きていけなかったのに。
餌の手配は万端。あとはマハティの尻尾をテイクケア。彼女の尻尾は上から下まで団子のように、一つの塊になっていたので、尻尾をふることができなかったためか、ものすごくたくさんのハエがたかっていました。お湯に人間用のリンスを溶かして、尻尾にかけては少しずつほぐす作業を夫と一緒にやりました。二人でやったのに2時間はかかった。私たちは「お前はジャマイカのラスタファリアンか?」とか言いながら。でもマハティはいい子にじっとしてたなあ。
作業をしていた時に、ゼファラスをマハティのすぐ隣につないでおきました。マハティだけ他の馬から隔離したら、まだ慣れてないマハティが不安だろうと思ったからです。ゼファラスが隣にいたためか、マハティは安心しきって、私たちが尻尾をいじくりまわしている間、ウトウトしてたりまったりしてました。この馬、肝が据わっているゾ。もしくはあまり感じない馬なのかなあ?ま、でも、覚えが早いということは鈍感ではないかもしれない。
ゼファラスはマハティの横でロープかじったり、木のポールをかじったり、チョロチョロ動いたりじっとできません。ゼファラスのためにも、こうやってしばらくつながれおくのもいいことだ。(笑)ゼファラスは悪い子じゃないのですが、アラビアンはこういう性格の子が多いのだと思います。人間の子どもで言ったら、ギフテッドとかスピリテッドとか言われる子のような感じ。教室にいても頭が良すぎて、色々考えるからじっとしてられない。その態度で先生から素行が悪いとか、悪い子のレッテルを貼られてしまう。カウボーイたちの多くからアラビアンは嫌われています。アラビアン好きの一握りの人たちもいるのですが、一般的にはアラビアンたちは理解されないことが多いみたいです。
で、アラビアンのようにハイ・スピリテッドで頭の良い馬は、飴と鞭じゃ教育できないと思います。それよりも完全なる信頼関係がなければダメなんじゃないかと、そんな風に思っています。っていうか、本当はどの馬でもそうなのかもしれない。ただ、大人しい馬たちが単に受け入れてくれちゃっているだけなんですよね。で、ハイ・スピリテッドの馬たちには、飴と鞭で教育したら反抗されると思います。人間の子と同じですよね。うちの息子もめちゃスピリテッドだったので、飴と鞭じゃあ反抗されるのが分かっていましたから、上手く教育しないと大変なことになると思っていました。とは言え、バシっと親が躾しないと、ダメなこともありました。その辺の見極めはスピリテッドな子を持つ親は、マニュアル通りになんていかないので、なかなか難しいと思います。
スピリテッドで賢い馬も同じだと思っています。ゼファラスはチョロチョロと自分で好きなことをやり出しますので、私は優しくしつつも、境界線を越えた時には、バシっとお尻を一回だけ叩くこともあります。馬同士なんか境界線を越えたら、蹴られたり噛まれたりするのだから、平手でバシって叩かれるくらい身体的な虐待にはならないと思います。それよりも、ビックリするというくらいです。だけど、その一回で(あ、まずい、言うこと聞かなきゃ)という境界線を教えられます。
が、ダラダラと小言を言い続けるみたいに馬を躾しても、言うこと聞かせるのは難しいかも。そうやって、白黒メリハリなく躾しても、言うことを聞かなくなった馬には、段々と負荷を強くしていかなければいけなくなるので、そっちの方がかわいそうです。バシっと一回叱ってそれでお終い。分かったらすぐにその場で、めちゃ褒めてあげれば、同じことを繰り返さないので、ダラダラを叱らなくて優しくしてあげられます。今、叱る必要があることをサニーはしないので、私はサニーを叱ることは全くありません。彼はグラントでは私の目と指だけで動いてくれます。負荷を与えなくてよくて、優しく接することができるので私の方も気分がいいです。
さて、尻尾がほぐれてくると、ロバートと私はビックリ。マハティの尻尾は地面に付くほどすごーく長くて、綺麗な尻尾をしていたのでした。わお。まるでアンダルシアンみたい。尻尾だけ。(笑)でもあまりにも長すぎて、地面についた尻尾を踏んづけていたので、ヘアカットおば。ついでに鬣もカットして・・・マハティ、ちれいよ。キミ、結構ちれいな馬だったのね。
きっとこれまでずっと、狭い所で飼われていて(筋肉見るとそんな感じ)、栄養もそんなによくなかったから、筋肉が綺麗についていないけど、ちゃんと栄養とって、適度に運動して筋肉をつけていけば、数ヶ月以内には見違えるように綺麗な馬になるかもしれない。ああ、私はラスティーから1ヶ月だけ預かって、マハティのグランドワークを調教することになっているだけなのに、気分はもうマハティはうちの子。いやいや、ブルブル、と首を横に降り、そんなそんな、、、面倒見る子を全部うちの子にしてたら、大変なことになるわ。でもマハティがかわいい。
面白いですね。愛情って時間をかけなくても育つもんなんですね。ほんの数日しか知らない馬なのに、私は既に他の馬たちと同じくらいマハティがかわいい。で、ゼファラスがヤキモチ焼くんです。マハティの側にいるとゼファラスが割って中に入ってくる・・・。おもちろーい。そんな時、ゼファラスの目が少しキっ!ってなってます。いつもはアーモンドのようにクリクリかわいい目をしているのに。
ところで、マハティの目はラスティーの所で見た時、ちょっとキっとなっていて、ちょっと目がきつい馬だなって思っていたのですが、うちに来たらすぐに目が優しくなった気がします。環境で見た目も性格も変わっていくのでしょうね。人間もそうだよね。
クリック一回よろしくお願いいたします
にほんブログ村
始めてコメントします
娘(小5)と乗馬を初めて4年目
小さなクラブで、技術はそこそこながら
馬との会話を楽しみながら毎日乗っています
マミーさんのブログは、馬のこともあるし、スピ関係のことも
書いてあってとても楽しいブログですね
でも、もう、あまり書き込みに来ないと書かれていたので
とても残念です
他にもサイトがあるのでしょうか?
子供のころから馬が好きで、ウェスタンも大好き
テキサスにあこがれて、1度は行ってみたいアメリカ
未だ海外旅行は1度だけ(ニュージーランド)
いつの日か、アメリカ旅行が実現したら、
ぜひ、お邪魔させていただきたいです
時々でも更新楽しみにしていますね
ありがとうございました
投稿情報: 木苺 | 2010/10/09 06:47
木苺さん
乗馬をもう4年もされてたら、私より乗るのが上手だと思いますよ~。
ブリティッシュでやってるんですよね?きっと。それともウェスタンかしら。
ウェスタン好きだったら、ここはそれを生に体感できるところです。
カウボーイたちに舐めれないようにするには?とか。(笑)
牛のオークションに行くとか。
投稿情報: マミ~ | 2010/10/14 01:29