息子が約一ヵ月半ぶりに日本から帰ってきました。息子に嫌がられない程度に、彼に気付かれないように、そっと頭を触ったり手を触ったりしている母です。「やめてっ」て言われる前に、スッと手を引っ込めるのがミソです。でもすでに、息子が帰って来てから何回も、「やめて」、「あっち行って」と言われております。そういう時は、私は言ってやります。「やめられないのよ~」って。だからか、息子は大学は私たちから遠く離れた地に行きたいそうです。夫と二人で引っ越してついて行ってやろうか・・・あ、でもダメだ。馬たちがいる。田舎じゃないと生活できない。日本から帰って来て、彼は大学はどうもボストンに行くことにフォーカスを絞ったようです。ボストン近郊じゃあ、土地が高くて馬は飼えないなあ・・・。さて、前もってお伝えしておきますが、ここからは息子の大自慢大会に相成ります。
「御子息は、たいへんに聡明でよく勉強しておられ、ものごとのわかりの速さ、呑み込みの速さには舌を巻きました。」と息子に松山を案内してくださった、片上雅仁さんという物書きの方に言われました。その方のお書きになった『秋より高き』を息子がいただき、昨日から私が読んでおりますが、これが面白い。興味深いという意味で面白い。片上さんのお書きになっている日本語を読み、日本語の大切さ、そして日本を築いてくれた先人たちへの感謝を改めて考えさせられます。まだ少ししか読んでませんが、本を開いてすぐに片上さんのお書きになる世界に引き込まれました。
自慢大会は続きます。息子は交通費以外お金をほとんど何もつかわず、日本からのおみやげは伊勢神宮で買ったお守りだけで、他には何も買わずに、あげたお金をそっくりそのまま持って帰り、私に返してくれました。ティーンエージャーってお金をあげてもあげてもすぐ使っちゃって、もっと金くれと親にねだるものと思っていましたが、坊さんのように物質欲のない息子は、お金を使うことに全く興味がないようです。時々、親にお金を使わせないために、我慢しているのかなあって思ったこともあるのですが、今回分かりました。本当に彼は物に興味がないんだ。伊勢神宮のおまもりを見てそう思いました。
伊勢神宮に行き、そして北海道の支笏湖で雨の中寒いのに泳いで、まるで禊をしたように、帰って来た息子は、なんだか一皮むけたように私には見えました。清くなった感じがする。トゲがなくなったような感じがする。彼は、全てのことが興味深く楽しかったようで、もっとここがこうだったらよかったというような文句じみたことや、あの人がこうだったとか、ここは面白くなかったというようなネガティブなことは、これっぽっちも申していず、どこに行っても、カンファタブルに楽しく過ごさせてもらえたと言っておりました。お母さんたちの会に行ったのも、楽しかったそうです。なんでやねん?っていう感じですが。
お会いした全てのみなさんが、とても親切で興味深い人たちだったと言っていて、行った所はどこも楽しく、そして食べた物は全部美味しかったそうです。それを聞いて(この人は私の息子か?)と思いました。反抗期の怒涛の中、彼は悪魔のようでしたが、あの頃に毒素を全部出し、そして18歳になって禊をして、やっと大人になったのか・・・ああ、もう私が教育することはなくなってしまいました。息子の方が私より人間ができているゾ。私ももっと清く正しく生きなきゃいけないな。
で、大阪でたこ焼きを自分で焼いて食べるレストランに連れて行ってもらったみたいで、「たこ焼きどうだった?」と聞くと、ニヤっとして「たこ焼きは・・・たこ焼きだった」 なるほど・・・ 「けど、ショウ君はたこが嫌いだから、たこ入ってなかったから、”焼き”になってた」と言っておりました。息子がかわいい。だけど触らせてくれないので、しょうがないから目を細めて見てるだけにします。
うちの子は、小さい頃から何でも自分でやらせていたので、私がたまに何かしてあげると非常に感謝してくれます。ジュース入れてあげるとか、朝ごはん作るとか、そんな些細なことでも、私の顔を見て「マミ~ありがとうね」って言ってくれます。でも、もうほとんど自分でやっているので、私がやってあげられることがあまりない。しかも冷蔵庫に色々な物が入ってないので、あれ食べるう?とか、これ食べるう?とか言ってあげられない。息子が帰って来る時くらい、スーパーに買い物に行けっていう感じですが、だってえ、馬と馬コミュで忙しかったんだも~ん。何もないから、「お水飲む?」って、お水ばっかりすすめているのですが、水入れてあげるだけでも、「マミ~ありがとうね」って顔を見て言ってくれるので、なんだか後ろめたい母でした。
広島のたわけ仙人さんの所で馬に乗せていただき、北海道ではレイニングのトレーニングされた、ポルシェのような馬に乗せていただき、しかも道産子で外乗にも行ったそうです。馬に乗れると色々な体験できて良かったな、息子。大学の受け入れ決まったら、来年の夏はモンゴルに行きたいらしい。モンゴルで馬に乗ってバイトしたいらしいのです。まあ、いいわ、もう、日本でもモンゴルでもどこにでも行ってください。マミ~とダディ~は家で二人でモソモソと食事をする生活をしますわ。馬がいてホントに良かったよ。じゃないと、ウクライナから養子をもらっていたところだわ。
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こんにちは。
本当に出来た息子さんだと感心しておりましたら、やはり反抗期(悪魔のような息子)というものがあったのですね。
子育て真っ只中の私には励まされるお言葉でした。
あまり気張らずに子育てを楽しもうと改めて思いました。
投稿情報: Mia | 2010/10/15 09:02
マミ~、こんばんは♪おーやんで~す(^^)
こちらにもお邪魔します~。
まず、息子さんが無事に帰国されて良かったですね♪
自慢大会、マミ~の息子を触りたい気持ち、など親として共感できます。
で、マミ~が面白い!
・・・のですが、今回コメントしたのは聞きたいことがあって・・・。
すごく素朴な疑問・・・というか・・・。
ドゥーゲン君が大学に進学希望されてる、しかもその学力に見合ったところへ行かれるのだとは思いますが・・・。
アメリカの進学希望をする子と、日本の大学事情って全然違うのかなぁ・・とか思ったりしてます。
私は大学へ行っていないので生の大学生とのかかわりがほぼありません。私は今年38歳なので、20年前に同級生が受験時期だったのですが、今の日本の大学生は、なんだか非常にふがいないような・・・?
親に言われて塾通い、学力(本当にあるの?)にあった大学へすすんでも、親と一緒に就職活動・・・。
アメリカでもそんなことってありますか?
他人は他人。わかっています。自分の家でちゃんとすればいい。
でも環境って本当に怖くて、親が一生懸命にルールを守らせようとしても、今の日本はマスコミから根本的に崩れているような気がして、それこそ自分の信じる道を心していかないと、知らないうちに流されていっているような気がするんです。
アメリカではそんなことはないのかな?
せめて、自分の息子には、大学へ行きたいならそれだけの学力を自分でつけてから親に相談してほしいのですが・・・。
投稿情報: おーやん | 2010/10/16 19:51