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馬と人間のコミュニケーションの世界をより良きものにするために
馬との関わり方など、テキサスから真摯に想いをシェアするべく書いて行きます。
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ラスティーの奥さんが軽いリュウマチを患っているので、最近、彼女の替わりに彼らの馬に乗っています。一頭はラスティーの馬で右手前の駈足が出ないクリケット。マイケルが週一で調教することになって、数回マイケルも乗っているのですが、マイケルが1時間乗っている間に様々な方法を試しても、時々右手前の駈足にはなるものの、続かないしできる時でもたまたま、まぐれでできるといった具合です。
マイケルが言うには、筋肉が片方弱いらしいということで、普段から逆周りのトロットで、反対側の筋肉をより使うように鍛えた方がいいということ。なので、私がエクササイズさせる役として、主に同じ方向にトロットしてエクササイズしているという経緯です。ラスティーももうおじいちゃんの域に入ってきている年なので、馬に乗るには体がキツイみたいで、彼はほとんど馬に乗っていません。時々そういう老夫婦が馬を売りに出しているのを見かけます。
反面、一緒にトレイルライドによく行くオーランドという本物のおじいちゃんは、至って元気で年中馬に乗っています。もうすぐ80歳くらいになる年なんですよね。なので、年取っても馬はずっと乗れるのだと思いますが、年齢というよりもそれぞれの体力というか、体の健康状態によるのでしょうね。
乗っている彼らのもう一頭の馬は、ロレイン(ラスティーの奥さん)の2歳半の馬ミスティー。去年から少しずつグランドワークをやっていて、ロレインと私で初鞍付けをした馬です。初めてと2回目のライドは、トレーナーが30分ほどづつ乗ったのですが、その後からは私がミスティーに乗っているのですが・・・でも、これからは完全に誰か他の人が調教してくれた後じゃなきゃ、もう乗らない。
昨日、ミスティーはブラッシングをする時から、なんだか機嫌が悪いというか、私への境界線を越えて入ってくるような、不躾な態度を取っていました。小さいアリーナで放牧すると、普段ならボディー・ランゲージで呼ぶと、口をくちゃくちゃしながら従順に寄ってくるのですが、昨日は一向に寄ってこず、アホになってアリーナを疾走しまくっていました。
そんな時はもちろん、自分で走るということを選択しているのですから、私はロープでさらにあっち行けとミスティーの意志ではなくて、私の意志で走らせているという状態にしましたが、走らせても走らせても、ぜんぜん屈する様子なし。そんな時にロレインがやってきたので、ミスティーはゲートに立っているロレインのところに逃げ込みました。
そこでホルターをつけて、今度は丸柵に連れて行きました。ミスティーは丸柵でのトレーニングはこれまで何回もやっているのですが、昨日はアホのように走ってばかり。私が招き入れても(フンっ)ってな状態です。なので、だったらあっち行ってずっと走ってろと彼女を走らせ、でも最後は私に寄って来るようになったので、(多少は関係が作れたかなあ・・・?でも、今日のミスティーはなんだか怪しいなあ・・・?)という疑問を持ちつつも、私は彼女の上に乗りました。
歩くのはOKでした。止まることもロープをぎゅ~っと引っ張るのではなくて、ちょこちょこちょことロープを動かして知らせて、お尻で合図すると止まれるようになりました。ところが、丸柵の一部に行こうとしない。特に何もないところなので、なんでそのスポットが嫌なのか最初分からなかったのですが、とにかくその前に行くと止まります。全くの新馬なので、焦って無理矢理やらせても・・と思い、私は一度真ん中で鞍から降りて、その場所を歩いてみると、そこだけ土の色が違って見えていて、そしてそこだけ土が軟らかくなっているところでした。なるほど、その部分が影になっているから、彼女にはそれが沼地のように見えたのかもしれません。
私はミスティーを引き綱して、その上を行ったり来たりして、そこが危ない所じゃないことを教えました。そしてまたミスティーに乗りました。彼女はそれ以降そのスポットの前で止まることはなくなり、安泰安泰と思った私は、少しプレッシャーをかけてミスティーにトロットさせました。右回り左回り、時々速足を止めて立ち止まることはあるものの、指示するとちゃんと速足で行くようになりました。なので、何の心配もなく乗っていたところ・・・
ミスティーが急に頭を両足の間にカッっと入れて、ものすごい勢いで尻っ跳ねをしました。突然の出来事に私は何の対処もできず落馬。空中に飛んだ感覚だけは分かりました。側で見ていたロレインが後からうちの息子に「お母さんが今日、サマーソルトしてたよ」と言っていました。どうやら私は空中で回転して落ちたそうです。でもサマーソルトして足から着地ならいいのですが、着地は右肩と腰と背中から。
ミスティーは普段、他の馬たちと一緒に放牧されている時でも、尻っ跳ねをよくする馬です。昨日もクリケットとアリーナで一緒に放った時に、クリケットと走りながら尻っ跳ねをしていました。うちの馬たちを窓から観察していて、彼らがそのような行動を取ることはないので、ミスティーは尻っ跳ねする傾向が強い馬なのだと思います。だけど、人が乗っている時にはそれをしないことをどう教えてたらいいのかは、私には分からないし、肉体的にも無理です。
あ、でも、落ちた後、体を点検して(大丈夫、骨は折れてない)と分かり、駆け寄ってくるロレインに「I am OK.」と言って立ち上がりました。でもって、そのまま止めたら馬によくないので、側にはロレインしかいないし、乗るとしたら私しかいないので逃げ道はないかと諦めて、乗る前にミスティーに心の中で、(今度変な真似したらただじゃおかないぞ)と言ってから、また乗りました。そして少し乗って降りました。
しかし、気が強い新馬の調教はやっぱり体が若い頃に、そういう経験をたくさん積んでいる人じゃないとできないのかなあ。一つ悔やまれるのは、ミスティーが跳ねた瞬間、私のマインドは(こんにゃろ~、なんとかしてやる)とは同時に思わなくて、(ありゃ~~)って思っちゃったこと。だから放り投げ出された。瞬時にこんにゃろと思えれば、そのままホーンにしがみついて乗ってられたかも。
だけど、それをチャレンジするには、48歳のおばさんにはリスクが大き過ぎます。知恵、心の在り方をコントロールする、マインドを制する・・などの面では、若い頃には分からなかったことが今は分かることがあり、馬を育てる上では若くなくて良かったと思うことも多々あるのですが、新馬に乗って調教するのは、体がついていけませんわ。
なので、新馬は自分の馬だけにしておきます。人の新馬にはもう乗らんよ、私は。あ、だけど自分の新馬には乗ります。先日マハティにも尻っ跳ねされましたが、あれで落ちたのは理解できるんです。見ていた夫から後から聞いたら、マハティの足がプラスティックの台の中に入ってしまってたらしい。そりゃ~いくらなんでもビックリするでしょう。人を乗せてなくてもビックリする出来事です。
でもマハティはその後、すぐに落ち着いていたから、マハティは大丈夫。と、思っているのですが・・ 自然の中では何が起こるか分からないし、馬の状態だってその時々違うし、どちらにしても若い馬に乗るのでなくても、馬に乗るにはいつも細心の注意を払ってないといけないのでしょうね。
これもまた学びでありました。
P.S.
昨日、息子にミスティーから落ちたことを話しすると、「普通の人より落ちる回数が多くない?3年間に一体何回落ちた?」と言われました。そうですねえ、、少なくても10回は落ちてますねえ。いや、10回じゃきかないなあ。これは私の運動神経の問題なのか、無知が問題なのか、怖い馬に乗りすぎなのか・・・?きっとその全部なんでしょうね。
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由紀子さま
あらら、大変!!落馬ですか・・・。
お怪我はなかったようで何よりですが、お気をつけて。
確かに「新馬調教」は、私たちの歳では怖いです。
(私は由紀子さんより年上ですから余計!!(笑))
尻っぱね・・・。
若いから力があり余ってるだろうし、人を乗せることにまだ抵抗があるだろうし、
何か「気に障る」ようなスイッチが入ってしまう乗り方をしてしまうこともあるだろうし・・・。
難しいですよね。
投稿情報: るみん☆ | 2010/11/09 10:38
落馬して打撲しているということは、とても健康上、影響があります。
とりあえず、打ってすぐは自分の手でさするなどして(これだけでもかなり違います。)、家に帰ったら、十分冷やすといいですよ。
特に首筋を自分で気持ちいいくらいに揉んでゆるめてください。必ず、首にきてると思います。
(ここ数年、治療の勉強をしているので、つい書き込みたくなりました。)
投稿情報: ちさ | 2010/11/09 13:46