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馬と人間のコミュニケーションの世界をより良きものにするために
馬との関わり方など、テキサスから真摯に想いをシェアするべく書いて行きます。
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半年くらい前から、何度も「トリック・ホースのトレーナーを紹介するわ」と言っていた友人とランチをした時、彼女はまた同じことを言っていて、そのトリック・ホースのトレーナーのサイトを教えてくれました。何度も言うのでサイトくらいは見てみるか・・と思って、家に帰ってからサイトを開くと、なんと彼女が言ってたのはアラン・ポーグのことだったとは!!アラン・ポーグとは、アメリカを代表するトリック・ホースの一人者で、日本の乗馬雑誌にも特集で掲載されたこともあり、こちらの馬界では非常に有名な人です。でもって、彼のビデオは以前見たことがあって、(この人に一度会ってみたいなあ)と妄想までしていた人でした。
サイトを見てビックリした私は友人にすぐ電話をして、これまでのらりくらりしていた態度を現金にも一転させて、すぐにでも連れてって~紹介して~と、彼女に頼みました。そしてクリスマス前に、アランと彼の奥さんのスーの牧場をラスティーの奥さんのロレインも誘って一緒に行くことになったのです。友人はアランたちと15年来の友達ということもあり、アランとスーに私たちは非常に丁寧に対応していただきました。そしてたった数人のために、アランがイベントなどでやっている、ビデオで観られるようなショーを馬数頭使ってやって見せてくれ、こんな贅沢なことがあっていいのかと、ちょっと気後れしたくらい親切にしていただきました。
このパフォーマンスをこの丸柵の外で見てきました。馬たちは自分の名前も言葉も分かっています。
パフォーマンスの前後にアランから直接色々お話しを聞け、この方は本当に馬とのコミュニケーションでは卓越した感覚と知識を持っている方だと感じただけでなく、人に対しても非常に心優しい気遣いをしてくれる方だということを知りました。彼は私が本当に学びたい人間であると感じてくれたからか、私だけ一指し指でチョイチョイ、キミこっちにおいでと呼ばれ、彼の馬の本や素晴らしい鞍が置いてある所に招いてくれました。そして、数冊お薦めの本を紹介されました。まだ車はなく馬が交通手段として使われていた頃に書かれた、イギリスのホースマンとアラビアのベドウィンのホースマンのやり取りの本など、馬が昔から人間とどのような関係にあったか知ることは、調教する時に馬の心理を理解するために役立つということでした。
彼の書斎の前はウッドのデッキになっていて、ウッドの階段があります。私たちは階段で立ち止まり話しを続けました。アランは階段のステップを下に下がって、私と同じ目線もしくは私の目線よりも少し低い目線になるよう立ってました。こんな大師匠に私の目線よりも下に立ってもらっては申し訳ないと思った私は、アランに気付かれないように、話しをしながら自然に下のステップに降りて、アランの目線が私より高くなるように立ち、話を続けました。するといつの間にかまたアランが下に下がって、私より低い目線の所に立ってます。その間、私たちは普通に自然に話しを続けています。私はまた気まずいので下に下がると、アランは今後は私に分るように下に下がります。
そこで私は言いました。「あたなのような高名な方に自分の目線より下に下がられると、私としては申し訳ない気がします。でも同じ目線、もしくは下に下がってもらうと確かに、威圧感を感じなくて居心地はいいです。」と言うと、アランは「馬がステップ台に上がる時はいつもより目線が上になるよね。馬はね、それが好きなんだよ。」と言って、馬たちがいる丸馬場を目と顎で差しました。
そこでかなり笑えるシーンが・・・なんとパフォーマンスが終わって、丸馬場のゲートも開いていて、馬たちは好きな所に自由に行ける状態だというのに、数頭はまだ台の上に前足を乗せたまま立っているのです。アランによると馬は目線が上になると自分の方が上になれて安心するということ。なので、彼らは強制的にステップに上らせなくても、トレーニングすれば自分から好きで上に上がるようになるということでした。馬房にステップ台を入れておくと、誰かがやらせてなくても、馬たちはみんなステップの上に前足を乗せて立って、自分を高い位置にしているから面白いんだよと言います。階段のことがあったので、目線の高さは人間も動物として考えると、上下関係を決定したり、また心地よい状態、居心地悪い状態を作り出すために、繊細に感じられるものであると自分で体感したばかりだったので、この話にはとても納得がいきました。
続く・・・
えっと
書くのが間に合わないほど実生活で色々なことがあります。というか、物事自体はそれほど色々なことが起こっている訳でもないのかなあ。でも、ただ、私の頭の中が忙しいだけなのかもしれない。(笑)アレハンドロの話しの続きもたくさんあるし、アランとスーの話でも続きがたくさんあるので、ボチボチ書いていきます。喋れちゃったら一気に喋っちゃうんですが、文章では口語で伝えにくいことも伝えることはできるので、それはそれでいいのかな。でも一番いいのは、人が喋ってることを聞くとか、書いたものを読むとかじゃなくて、本当は実際に体験できるっていうことだと思います。
今日は夕方から、コンテンポラリーダンスのパフォーマンスを友人に誘われたので見に行ってきます。ちょうどボディー・ランゲージについて考察中なところ、興味あるダンスのムーブメントの振り付けをされた方のパフォーマンスがあると友人からメールがあり、どうしてこんなに、いつも、即効で、知りたいことがつながって、物事がリアルで起こってくるのだろうと思っています。しかもそのスピードが早すぎだよと思う今日この頃。想ったら叶うと言っている人はたくさんいますが、想ったら叶うスピードの調節法を教えている人がいたら知りたいものです。
ダンサーの綺麗でシャンとした体を表現するのではなくて、シャキっとしたボディーからちょっと外れた、なにかが少しおかしいボディー・ランゲージを下のビデオのパフォーマンスで見ることができます。普通に立っているだけなのに、肩の位置がほんのちょっと違うというだけで、なんとなく知性が感じられない姿勢になったりしていますよね。私たちは調教をする時のボディー・ランゲージを操っているように思っても、馬はこういうほんの小さなボディーの変化まで読み取れるのでだと思います。馬たちは人が立っているのを遠くから見るだけで、その人についていきたいリーダーかどうか観察して見分けている。なぜならPRAYアニマル(狩猟される側の動物)の馬は、それがサバイバルして生きる上で必要なことだから。
ではそのボディー・ランゲージが作られる元となるものは何か?それをエネルギーと呼んだとして、そのエネルギーはどうやってクリエイトされているのか?またはエネルギーをどう調節するのか?それを自由自在に調整するだけでなく、体の言語として表現できるようになるにはどうしたらいいのか?それができるようになりたい。
さて、ビデオで見てお分かりになったと思いますが、立ってるだけで伝わるものがある訳ですよね。このようなコンテンポラリー・ダンスだけでなく、能などもそうではないでしょうか。自分では普通に立っているだけだと思っても、ビデオのようにほんのちょっとした体のポジションの違いで、立ち姿で語られることが大きく変わってくるのでしょうね。
では立ってるだけで伝わってしまうボディー・ランゲージが作られる、その元となっているものはなんなのだ?というのが、最近の私の疑問です。なぜなら、それを馬が感じるのではないかと思っているから。エネルギーとか氣とかプラーナとか、はたまたオーラとか一言でくくるという、そういう答えが出てきそうですが、果たしてそうなのか?また仮にそうだと設定しても、ではそれをコントロールするのはどうしたらいいのか?
明らかにいつもと同じボディー・ランゲージでなくなれば、馬にはすぐに分られてしまう程度のことなら、考えなくても誰でも分かる気はしますが、馬には立ってるだけで違いを感じるのは、彼らは一体何を感じているのでしょうか?そして、それは人間にも磨くことができる能力だと考えると共に、私たち人間も、自分では意識されていない無意識下で、意外と思っているよりも動物のように、感じているものがあるのではないかと思うのです。
だけど、自分では立ってるだけで、動いてないので馬に気付くはずがない、というものまで馬に伝わってしまうという体の使い方。更には、だとしたらそれをどう自分自身でコントロールすることを習得できるのか、というところまで、深く考えていくと答えが分らないので、未だ頭の中で研究中ということろです。つまり、疑問???と思っているところ止まり。今はまだ科学では証明できない部分だと思いますので、馬に教えてもらうのが早いのかなあ。
という訳で、私はとても忙しいです。頭の中が。(笑)
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まみ~おもしろいです~。ありがと~ございます~。
投稿情報: たまちゃん | 2011/01/14 11:10
ハ~イ、マミ~元気??
あ、そういえば、怪我したんですね・・・。大丈夫ですか?
こっちは家族も日本から戻ってきて、パソコンも戻ってきたので、やっとストレスなく字をうつ事が出来るようになりました~(祝)!
トリックホ-スの方達、すごいですね!!いったいどうやったっらあんな事が出来るようになるのかって、僕の頭の中は「???」。でも、マミ~なら、おそらく(あ~、あれなら出来そう。あの応用で、あれも出来そう。でも、あの動きはどうやったら馬に伝えられるかな!?今度ヒントもらおう)みたいな感じかな?一つ一つに積み重ねなんだろうね。以前はものすごく興味があったんだけど、最近は忙しさにかこつけて(そこまで僕には出来ないな~)って思っちゃう。マミ~見てると、僕はそこまで馬のこと好きじゃないんかな~って思う位、マミ~は馬に熱心ですね。
どこまでも突き進んで、極めてください!!
動画見てると、ものすごい事してるのに、なんか、お遊戯を教える幼稚園の先生と生徒みたいで笑える~。ははは。
ダンサーの動画、半分ぐらいまでしか見てないけど、以前、知的及び身体障害者の施設で働いていた時の事を思い出しました。(利用者の方達の動きに似てるところがあるって事ね。)この人は何を表現しようとしてるのかな?
投稿情報: まいどJakeでんねん | 2011/01/14 14:17