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馬と人間のコミュニケーションの世界をより良きものにするために
馬との関わり方など、テキサスから真摯に想いをシェアするべく書いて行きます。
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『テキサス ショートステイ報告』が好評だったため、ゆきこさん(先日テキサスの我が家に滞在された私と同じ名前の方)に、「もっと書いて~」っと頼んだら、仕事始めで忙しいということでした。でも、ちょろりと短いものを書いてくれましたので、またアップしますね。
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テキサス滞在記 続編
日本に戻って、寒い日が続いていますが、ボスに「燃えてるなあ。」と言われてます。
テキサスに行って、目指すべきことや小さな課題の一つ一つがはっきりしてきたからかしら。少々風が吹いても大丈夫。今日はこれをやるぞ!と勢い込んでクラブに向かえるようになったのね。(以前は冬になるとひたすらストーブのお守をしていた私でした。)
そんな日々の中、テキサス滞在記に書かなかったことで、ちらほら思いだしていることもあります。で、続編として、少しずつ、シェアさせていただいてもよろしい?。
① 馬に近づくときは、馬になる?
ラスティの牧場に放牧していたサニーたちに、ホルターをつけようとするときです。ラグビー場くらいの広さの囲いの中を自由に気ままに過ごしている馬たちが、マミーさんの一声でのそりのそりとそろって歩いてきます。犬だったらワンワンキャンキャン駆け寄ってくるのでしょうが、馬たちの実にゆっくりした歩みがとても新鮮に感じられました。スローモーションのVTRみたいでしたよ。で、みんなそろって最終地点(つまりマミーさんのところ)に来るかと思いきや、サニーちゃんだけは、そうは問屋が卸しません。ひとり、ぷいっとあらぬ方向にゆっくり走って行ってしまいました。まるでさみしがり屋のいたずらっ子が「ぼくだけ、見て、ぼくは、こっちだよ~ん。」と注目を集めようとしているときみたいです。でも、遠くに行くように見せかけて、実は、案外、こちらの範疇にいたりします。そこの心理がおもしろいですよね。
それで、ホルターを持って私がまっすぐ近づこうとすると、「まっすぐ行くと何かされるとか、叱られるとか、馬が警戒するわよ。」えっ、日本にいるときはそんなこと考えもせず、近づいていってホルターつけても大丈夫でした。それは、もう馬が慣れているから?または慣らされているから?一応、名前を呼んだり、来るのを待っていたりしますが、それは限られた馬場の中でのこと。こんなに広い牧場では、通用しないようです。
「馬はまっすぐ歩かないでしょ。あっちへ行ってみたり、こっちへ行ってみたり。ジグザグしてるの。だから、ダイレクトに行くんじゃなくって、こちらも馬になってね、ジグザグしながら近づくのよ。それに一直線に走っていったらその響きも馬は感じるわよ。」と言いながら、マミーさんはホントに馬みたいに下を見ながら、そろそろとジグザグしながら近づいて行きます。そして、間近では、体を斜めにして馬にちらっと背を向けます。(ここがミソ、背の向け方が微妙なのよ。)案の定、サニーはすーっと寄ってきて手の内に入ってしまいます。こんなこと、どこの本にも書いてないよね?だれに教えてもらったの?「馬たちをね、見てたのよ。そして考えたの。」馬が一番の先生か!
馬たちが教えてくれる所作、関係づくり、よくよく見てみれば、そうですね。子どもを教えるときも、「子ども目線で伝え方や活動を考えよう。」と言います。馬もそうなんだ。馬目線?
では、日本で、ルーシーちゃん(牝馬)にもその手をさっそく使ってみよう。ただし、女の子だからね、手ごわいかなあ・・・。ルーシー目線が必要なんでしょうね。たぶん・・。
ここまで
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ここからはブログ主のランディー由紀子です
馬が歩いている馬道を見て、ある日ひょんと気付いたことがあったんです。それは彼らの馬道はヘビのようにくにゃくにゃしてて、決してまっすぐではないということ。道がまっすぐじゃないということは、体もパキっとまっすぐに歩いているワケじゃないのかも?と思って、馬たちの歩き方を観察してたんですね。そしたらやっぱり、体を左右に動かしながら、フン♪ フン♪ フン♪ ってな具合に歩いている。それで、馬たちの真似するようにしたんです。
で、首を下に下げるのは、怖いことがない証拠という馬のボディ・ランゲージなんですね。リーダーの馬は危険を感じている時、首を上に上げて緊張した感じになりますよね。でも、何もなくてほっとした時、首を下にさげてゆったりとする。それを見た他の馬たちも、(ああ、なんだ危ないことはないんだな)と、やっぱり首を下げるんです。
馬が緊張している時には、緊張している馬の顔を見て、ドウドウドウなんてしてしまいがちですが、馬のボディー・ランゲージを観察してて分ったのは、それったら逆に馬を怖がらせることになるんじゃないかと。そこで馬が緊張している時には、私は馬を見ずにひたすら下を向いたまま、自分の呼吸を深く吸ってはいて、自分自身の心と体をリラックスさせています。トレーナーのマイケル・ヴァーマスさんは、先日こんな風に言ってました。「馬が暴れたりする時は、自分の気持ちはハワイのビーチだよ。」って。つまり怖くてもそれにつられずに、自分のマインドをコントロールしてリラックスさせるということなのでしょうね。
まあ、それが功を奏でる時ばかりじゃないのですが・・・。どんなことをしても、馬が怖いと思った時には怖いみたいだし。ただ、興奮を早目に静めることには役に立つかもしれないと信じているのでした。これは興奮している人にも効くと思っています。私のイメージでは、興奮しているとか、憤慨しているとか、怖がっているとか、そういう人や馬がいる時、その横に立って、その氣を吸い取って吐いて捨ててあげるイメージです。吸い取って自分の中に溜めてたらマズイですね。(笑)苦しみをもっている人の相談に乗っている時、よくそういうイメージを持ちながら話を聞いています。助けてあげたいと思う人には、ですが。(爆)
P.S.
怪我した手のレントゲンの結果は明日出ます。昨日は、レイニングで世界チャンピオンになったこともある、67歳のおじいちゃんのロイスの所に行ってきました。「手が・・・むにゃむにゃ・・・」と言ったのですが、ミュールに乗れと言われて、つい片手で乗ってしまいました。ミュールとはロバと馬のあいのこです。それがレイニングの調教をされているミュールで、駈足などは馬よりも格段上にスムーズでした。ミュールは馬より頭がいいらしく、調教では叱るとずっと覚えていて仕返しされるそうなので、叱ったり怒ったりして教えることはできないそうです。
手が治ったら、ロイスの所で乗馬修行します。そしてトリック・ホースの修行もします。
ん、じゃ!
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まみ~、いつも面白く興味深く記事を見させてもらってます。子供を生んで、どう育てるか毎日試行錯誤だけれど、マミ~の見せてくれるいろんな世界、考え方にいつも学ばされます。子供を幸せに育てたかったら自分がまずわからないといけないことが山ほどあるなと気が付かされます。心のあり方、コントロールについてもそうですね。普段習慣的にしている心の動きを把握して操縦できるようになることは私にはむずかし~わ~。まみ~はそんなことを馬とのふれあいを通して私たちに教えてくれるんですね。ソウルにいて韓国の教育熱は半端じゃないですがそのおかげで良質の絵本にも恵まれています。哲学、経済、数学、科学の絵本なんかも子供向けにたくさん出版されて、あ~こういうのあるってありがたいな~って思うんです。また、心の教育も、人生の知恵とか人生で何が重要なのかとか教えるものが豊富で私も一緒に学ばされるな~と自分育てもさせてもらってますが、反面、気になってくるのが日本の教育で。善悪感のないなんの方向性も見えてこないそんな中で子供たちは育ってないかな~ということです。マミ~のブログは日本の将来をになう子供たちを育てているお母さんたちの多くの知恵を与えてくれ、はげましてくれ、ほんとうに感謝してます~。
投稿情報: たまちゃん | 2011/01/11 12:59
たまちゃん
アメリカの高校に姪が留学していた頃、韓国からの留学生が数人いました。
彼らは学ぶという意気込みが違うって思いました。
ちょっと前の日本人みたい。でも日本人の姪は、もっとなんていうか
まじめに勉強してて、明るくていい子なんですが、ふんわりのんびりでしたね。
切羽詰った感がないっていうか・・・
バックグランドが違うなあって思いましたね。なので韓国の教育熱は半端じゃないって理解できます。
外から見ると、日本にいる時には見えなかったことが見えますよね。
そんな中、外から日本のことが心配になるというのも、ホントに頷けます。
ニュースでは悪いニュースばかりが取り上げられますからね・・・
一般の人たちはそんなことばかりじゃないとは思うのですが、悪いニュースの質が
更に信じられないような、悪いものになっているという感も同時に拭えなかったりします。
投稿情報: マミ~ | 2011/01/14 15:17