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馬と人間のコミュニケーションの世界をより良きものにするために
馬との関わり方など、テキサスから真摯に想いをシェアするべく書いて行きます。
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クリスマス前後に、ゆきこさんという日曜ライダー歴20年の方が我が家にステイされました。
毎日、馬三昧。その時にゆきこさんは(同じ名前なのね)一体なにを思ったのでしょう・・・
テキサス滞在時に、うちの馬たちと関わってどのようなことを感じられたのか
ゆきこさんが書いてくださったので、ここでシェアさせていただきまーす。
彼女宛て、もしくは私に質問のある方はコメントにてお気軽にどうぞ♪
ちなみに、以前の公開「うちに来る?」というテキサスの我が家への招待状は
取り敢えずは締め切らせていただいております。
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『テキサス ショートステイ報告』 by ゆきこ
テキサスのランディ家から帰国して翌日、
ここは、日本のとあるウエスタン乗馬クラブでのことです。
(わたし)
「ただいまー。」
(クラブのボス)
「おうおう、お帰り。よかったなあ。一目でわかるよ。白眼がきれいになってる。」
(??息いっぱいして酸素が行き届いたってこと?
この人は時々訳のわからない表現をするけど、結構的を射ています。)
・・・・・・お土産を広げ、ランディ家の馬たちのこと、しばしやりとり・・・・・・
(ボスの奥さん)
「それ、大事、他の会員さんにも教えてあげて。
みんなが知ったら、馬とのかかわり方や楽しみ方が変わるわよ。」
そっかあ。
では、どんなショートステイだったのか順を追って紹介しましょうか。
1日目 出会い
夜、オースチン空港で出迎えてくれたマミーさんと一緒に地元のレストランで軽い食事をとることになりました。いかにもテキサスという雰囲気のお店で、早くもわくわくした気分に。そこで遭遇したのは、なんとあのラスティ一家。すごい有名人に出会ったような、あっ、知ってる、この人この人、ブログに出てた。何気なく食事に来ている様子なのに、ラスティも孫もウエスタンハットかぶってる。さすがテキサス。感激!(ボスがいたら喜ぶだろうなっ。)
やや高揚気味の私でしたが、マミーさんから「前から知ってる人みたい。」と言われて安心しておしゃべり。私はマミーさんのブログの読者だから知ってて当然ですが、マミーさんにしてみれば、初対面で心配もあったことでしょう。でも、不思議。ホントに前から知ってる人みたいでした。
食事の後、ラスティの牧場に預けてあるという4頭の馬たちのところへGo。干し草をのんびり食べてくつろいでいる馬たち。敏感なサニーは知らない人がいるとそばに来ないこともあるとか。緊張しつつもサニーに会える喜びの方が大きくて、そろそろと近づくと、サニーも逃げることなく普通にしてくれたし、他の馬たちもとても人懐こいのでした。ほっ、よかった。ふふふ。
2日目 ビギナーズラック?
さっそくラスティの牧場に出かけると、あっ、ブログに登場していたブレナンがもう一人の女性とおしゃべりしています。私も紹介されておしゃべりの輪の中に。こちらの人は気さくでのんびりしていておしゃべりが好き。田舎はいいなあ。日本の田舎からやってきた私も妙に納得して居心地がよいのでした。
ブレナンが今日コーチするのは、最近ウエスタンを始めたという彼女と彼女が連れてきたムスタングでした。二人がアリーナで練習しているところへ、ラスティの馬であるクリケットをお借りして私も練習開始。マミーさんは、サニーちゃんに乗馬です。
しかし、クリケットに騎乗しているのに、妙に周りが気になって仕方がない私。そんな気持ちがクリケットに伝わったのか、私たちのコミュニケーションは全くうまく行かなくて、ほとほと困ってしまいました。
「サニーに乗ってみる?」マミーさんの一言。えーっ、いいのお。サニーに会いたくてテキサスまで来た私が、サニーに乗れるなんて。嬉しい!!そんな気持ちをサニーが感じたのでしょうか。とても気持ちよく動いてくれるのです。しかも、扶助は、手を行きたい方に少しかざすとか、ゆっくり止めたいときは気持ちを緩やかにして坐骨を少し後ろに移動するだけ。小さな小さな扶助で確実に正確に反応するサニーちゃんに感激すると同時に、どうしてここまでできるようにしたの?とマミーさんの調教に感心するばかり。
後で、「クリケットは好きじゃないでしょ。それに周りのことで動揺している気がクリケットに伝わってしまったのよ。」とマミーさん。「サニーはとっても繊細な馬だからトレーナーでもうまくいかないことが多い。サニーを何とかしてやろうなんて思わず素直に乗ってたから、サニーも嬉しそうだった。気が合ったのよ。」とも。ふうん、昔から馬が合うというけれど、ここの馬たちにはストレートに気持ちが伝わるのだな。明日からが楽しみと単純に思った私でしたが、そうはいかないのでした・・・。(それは四日目に分かります。)
三日目 幸せなお散歩
急に風が強くなり、寒い一日でした。今日はマハティが牧場に慣れるように馴地を兼ねてお散歩。私はゼファラスくんの係。4人?(正確には2人と2頭)で角がある牛もいる牧場の中をお散歩。4人と錯覚してしまうには、訳があったのよ。私のお伴をしてくれたゼファラスくんは、ブログで紹介されている通り陽気で優しくて賢くて、一緒に歩いていて馬といる感じがしないんです。この子の明るさは何?一緒に歩いて、しかも私の歩幅に合わせてくれる、一緒に走ると私の速さに合わせてくれる。決して、前に出ない。何これ?二人でお散歩しているこの空間が妙にほのぼのとして幸せ感に満ちている。この感覚って、はるか昔恋人と一緒に笑いあっていたときのような感覚と似ている?馬とのお散歩は日本でもしたことがあるけれど、このような感覚は初めてです。ゼファラスの横顔を見ながら一緒に走っていることが、こんなに幸せな気持ちだなんて感激です。乗る楽しさとは違う。このようなコミュニケーションに気付かせてくれてありがとう。
ゼファラスくんもマハティちゃんも今日は初めてのお散歩コース。なのに、ゼファラスくんは何食わぬ顔ですいすい進みます。お外に出られてうれしいよーとはしゃいでいる気さえします。その一方でマハティは一つ一つのことに動揺しながら、後ずさりしたり、くるくる回ったり、大変そうです。でもマミーさんは、それら一つ一つをマハティの学びに変えられるように丁寧にしっかりと見せて行きます。「サニーのときはこんなもんじゃなかったのよ。」と言いながら、馴地のさせ方を具体的に教えてくれました。「怖くてね、後退しようとしたら、したいだけさせるの。そしてね、行きつくところまで行ったら前に進めて見せるの。大丈夫だと安心できるように、次にここに来た時に、怖いところじゃなくて安心できるところ楽しいところと、馬が感じられるようにしてあげるの。」
馬は血統も、生まれた環境も、成育歴も全て違う。ゼファラスくんのような子もいればサニーちゃんのような子もいる。(あれっ、いつの間にか「子」になってる。)一人一人違う人間の子どもと同じだね。馬の馴地も子育てと似ているかも。
続く・・
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