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馬と人間のコミュニケーションの世界をより良きものにするために
馬との関わり方など、テキサスから真摯に想いをシェアするべく書いて行きます。
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数日前にダン・キーンの所にゼファラスを連れて行って来ました。朝8時出発の予定のところが、彼らの方にロープを持って近づいて行くと、サニーが「おい、みんなオラについて来るだ。」と群を引き連れて(と言っても全部で4頭だけど)、池の反対側にすたこらさっさ。ゼファラスなんて、私についてこようがサニーについていこうが、ぜんぜんどっちでもいい子なのに、馬たちみんなが行くものだから、ボクもそっちに行こう~っと、一緒になって悪い子集団に入ってしまいました。
サニーの場合、遠くからでもスタスタと歩いてくることもあれば、こうして群を誘導して、私に“わざと”意地悪をすることもあり。この話しはまた後で書きますが、最近ふん捕まえてぶったたいてやりたいという衝動に駆られた出来事もありましたが、側に近づいて来た後は、怒りを抑えてプルプルしながらでも、優しく接しておりますです。じゃないと捕まらなくなっちゃうから。彼らは野放しにしているので、馬たちに「逃げようぜ」モードになられてしまったら、ずーーーーっと捕まらなくなってしまう環境なのでした。
やっとゼファラスを捕まえて・・というか、馬には必ず彼らから私の方に向かって来たところで、ホルターを着ける躾をしているので、「よっしゃー、捕まえたでー」っていうノリではなく、こちらに来た馬に手の甲を出して挨拶してから、ゆっくりとホルターを首に回して、そして彼らからホルターの中に口を入れてもらってから着けています。これは今日に限ってしないという時はなく、100%いつも同じ習慣にしています。
ということで急いで用意したいのはやまやまだったのですが、馬を扱っていたら、時間よりも馬の優先。だって彼らには9時に行かなきゃいけないなんていう、時間の観念はないのだもの。人間の時間に縛られた世界に、彼らを引き入れることは無理なのでした。なので時間はせまっておりましたが、心は平常心、平常心。と言いながら、これでトレーラー(馬運車)に乗ってくれなかったらどうするよ?という一抹の不安もありました。夫が旅行に行っているので、一人でやらなきゃいけないので、馬運車で一歩失敗したら大変。幸い、ぜったいに一回で乗るんだぞという氣が伝わったのか、ロープを持った手で馬運車の中を指すと、いい子してサッと飛び乗ってくれました。
しかし、そんな経緯でダンの所へは15分ほど遅刻して行った私ですが、15分遅れたからといって、だらしないヤツと思われるどころか、極端に言えば(来ると言った日にちゃんと来たな。感心感心)なんて思われるかもしれない慣習が、ここテキサスには蔓延っています。なので日本からテキサスに来た人は、概ね住み始めた当初はテキサス人にお怒りになる方が多いようです。「テキサス人ってなんなのぉ?時間守らない!約束守らない!まったくーーっ!」って。
ダンの初対面の印象は「超ハンサム」でした。しかし、私はイケメンがあまり好きではないので、美男だからと言って、外見に乗せられてしまう心配がなくて良かった。でもイケメン好きの方だったら、ダンのレッスンは彼を見に行くだけで満足するかもしれません。ダンにはきっと、女性のクライアントが多いだろうなあ。私は顔は見かけというよりは、健康かどうかなど顔を見て判断しています。ダンの場合、顔をぱっと見て、左右がかなり平等に対象的な人だったので、(健康に違いない=マインドも健康そう)という第一回目のセンサーを無意識にかけていました。
実際、ハンサムだからか、いや、馬の技術もあるからなんだけど、どうやら来年からテレビの馬番組のホストをするみたいで、その関係で日本にもいつか行く予定があるようです。ハリウッドの映画でペン・ショーンとかブラッド・ピットとかの映画にも出たことがあるみたいなので、そっち系の資質のある人なんでしょうねえ。なので来年からはスターになってしまう可能性もあるため、レッスン受けるなら今のうちじゃないと。
が、何回も言いますが、私はハンサム好きじゃなくて、最近はサイババさんがいい顔していると見とれているくらいなので、顔の形がいいだけじゃググっとこないんです。どっちかと言ったら、どっかちょっと崩れているくらいの方が魅力があったり、下記のURLにある写真のように、こんな風に“生きている”っていう人生観が溢れ出ているようなお顔には、クラっときてしまいます。
Crying Men
ただ、うちのゼファラスくんはハンサム・ボーイです。が、ゼファラスくんもダンもググっと引き付けられる魅力というよりは、一緒にいて明るくて楽しいかも♪って思える、彼らにはなんとなく似たエネルギーがあるなあ、なんて思って見ていました。馬と人間を一緒にして失礼ですが。ちなみに、家に来る人たちにはサニーちゃんが人気があります。なぜかサニーのことをみんな好きになる。妙な魅力を彼は持っているようですな。
ダンの乗馬クラブはなかなか施設がよろしかったです。特にラウンドペンがよだれが出そうなほど完璧。砂の状態といい壁といいサイズといい、あんなラウンドペン、私も欲しい。で、まあ、そこで「キミがいつもグランドで何やっているか、まずは見せて」ということで、いつもやっている通りに前足動かしたり、後ろ足動かしたり、下がらせたり、引き寄せたり、トロットさせたりなどなどをしました。
そしたら、「誰に教わってきたの?」と聞かれましたので、テリー(レイ・ハントとトム・ドーランスの弟子だったおじさん)の話しは、なんとなく今はしない方がいいような気がしたので、「色々な人たちからちょこちょこと教わりました。」と答えになってないような返事をしました。すると、「ぜったいに誰かに教わってたよね」と小さい声で独り言のようにつぶやいていた。そして「タイミングもいいし、エネルギーも強いし、手がきれいだ」と絶賛され、でもゼファラスが若干、駈足を怠けていたので、ダンに代わってもらってゼファラスを動かしてもらいました。
若い男の子のエネルギーが2つと言う感じで、彼らの相性は良かったのか、ダンはすっかりゼファラスが気にいったみたいで、「この馬は賢い」を連発。いつもサニーを連れている時は、人から蔑んだ目で見られてばかりだったので、連れている馬がいいと、こちらまで鼻が高くなれるということを初めて体験しました。ダンの弟子のような女性(ケリー)も見ていましたが、私が手の使い方がきれいだというのと、ゼファラスがいい馬だと褒めてくれて、馬のことで褒められた経験がほぼない私は、有頂天になるうれしさというよりは、馬が(ああ、これでよかったんスか・・)と思う時に、リラックスして息を吐きながら舌をくちゃくちゃするように(馬やっている人なら分かると思いますが)、(ああ、よかった)と肩を撫で下ろす気分でありました。
その後、ダンはゼファラスに乗りました。サッと乗って、ちゃちゃっと乗りこなす。ケリーが横で「彼はどんな馬でも乗れるのよ」と、彼女の師匠を褒めていました。私が見た限りでは、ダンの良さはライダーとして技術が高いというよりも、馬と友達になって、彼らに好かれながら乗ることができる、馬に無理な威圧感を与えない人という風に見受けました。少なくてもゼファラスの様子は、ダンに乗られてても「一緒に走ろうぜ~」っていう軽いノリの感じで、ダンに(この馬を調教してやるぜ)という重さがなかったためか、ゼファラスくんは終始リラックスしていました。
ダンはゼファラスから降りた後、「今度はキミが乗ってみて」ということで、(あちゃ~、やっぱり?)と一瞬ドキドキしましたが、すぐに自意識を消して、ゼファラスくんにフォーカスして乗りました。するとすぐに駈足してとダンから言われました。ゼファラスで駈足したことはあまりなかったのですが・・・というのも、ドレサージのトレーナーにゼファラスに乗ってもらった時に、ゼファラスは駈足に出る度に、(ロデオ?)状態になって、トレーナーを落とそうとすっごい勢いで、しかも何回も飛び跳ねていたので、それを見ていた私の中で、ゼファラス=駈足するのは怖い、というイメージが出来上がっていたのでした。目の前で20回以上飛び跳ねてるんですからゼファラスは。しかも一回など、わざとフェンスに近づいて、ライダーをフェンスにこすりつけて落とそうとして、飛び跳ねたのですから、ゼファラス=なにするか分からないヤツ、という擦り込みがされていました。
でも、しょうがない。やりました。ただダンが軽快に乗ってくれた後だったので、ぜんぜん問題なしで、ゼファラスくんは気持ちよく走ってくれました。乗り終えてダンの方を向くと、「キミは自分がどれだけ乗れるか知らないんだね」と。バランスがいいことを褒められ、「スポーツをやってたでしょ?」と聞かれました。確かにスポーツは小さい頃からずっとやっていましたが、乗れるようになったのは、この時には言いませんでしたが、“サニーのおかげ”だと私は密かに思っていました。
ちゃんとした乗馬のレッスンなど受けたことはないのですが、サニーが私のいつも乗っている馬だったので、乗れないと落ちるという危険があって、それで必死こいて乗ってたのです。しかし、今まで自分のライディングを人に褒められたことはありませんでした。いつも人前で乗っていたのがサニーだったので、彼は乗っている人に協力などしてくれませんから、傍から見たら、「あのアジア人は、あんなに扱えない馬に乗っている」としか見えなかったはず。
でも、ゼファラスやマハティにはサニーのような問題はないので、彼らに乗っていればライダーをよく見せてもらえるのですね。書いてて思ったけど、私が感謝しなければいけないのは、あの俺様サニーちゃんだったのね。ああ、サニー・・・キミは決して軽快で楽しいハンサムくんじゃないけど、上記にコピペした泣いている俳優たちみたいに、苦悩に溢れたサニーちゃんには深い魅力があったのねえ。
最後に、ダンの所へは毎週水曜日に、900エーカーの牧場でダンと数人の上級のライダーたちと一緒に、朝から数時間馬に乗るというレッスンを受けることになりました。アリーナでのレッスンじゃなくて、牛を追っかけたりとか、自然の中に設置された障害物をクリアーしたりとか、水に入ったりとか、そういうレッスンです。なんと、ゼファラスの今のトレーニングに私が望んでいた通りのことが舞い降りて来てくれました。最高!!
P.S.
ダン・キーンってこの人:
日本で馬のシーンを探しているということだったので、ジョッキーベイビーズの情報を送っておきましたよん。
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空けてビックリ玉手箱てな感じです
長い間日本ブログ村アウトドア乗馬を閲覧しないでいたので、、、、、、
此れから面白いお話が始まるのですね楽しみにしています。
処で馬サーカスのビデオはできたの? 私も見たいのだけれども、何処で買うの?教えてくださいね。オンタリオ カナダでは保存食の最盛期でホームガーデンに追われていますトマト18ブツシェル ナス 14ブツシェル ビーンズ 5ブツェル ピーマン ゴロゴロ コーンはフリーザ毎年の事だけど忙しいです。
此れから先のブログを楽しみにしています。
投稿情報: シャンツホース | 2011/09/10 11:21