-------------------------------------------------------------------------------------------------------
馬と人間のコミュニケーションの世界をより良きものにするために
馬との関わり方など、テキサスから真摯に想いをシェアするべく書いて行きます。
応援クリックよろしくお願いいたします!
にほんブログ村
-------------------------------------------------------------------------------------------------------
馬と関わるようになって自分の感覚が進化したと思えることがあります。それは、ボディー・ランゲージに敏感になったということです。人は言葉を巧みに使って飾ったり、または質素さを演出できます。言葉によって本当の自分より大きく見せたり、またはエゴイスティックな想いを謙虚な言葉でオブラートできます。そして、偽りの言葉かもしれないにも関わらず、私たちは人を判断する材料として、言葉に頼っていることも多いことでしょう。
反面、非言語コミュニケーションが90%以上を占めていると言われるように、私たちは気づかないうちに、言葉ではない非言語コミュニケーションで語っている、または他人の非言語コミュニケーションを読んでいます。そのことを私に、体験と体感で明確に示してくれたのが馬たちでした。彼らは人間のちょっとしたボディー・ランゲージをも観察しています。そして、ほんの少しのボディー・ランゲージに反応しますので、彼らのリアクションによって、自分自身でも意識できなかった、体から発せられているボディー・ランゲージに気づかせてもらえます。
例えば、グランドで手は前に出るよう指示をしているにも関わらず、頭の中に(馬は自分が指示したら前に出る)と確固たるイメージが出来ていず、逆に(馬は前にでてくれないだろう)というイメージを無意識に抱いていた場合、手は前に出るよう指示していても、ボディーから出てしまう“不安”を隠すことはできず、背中が2cmくらい、若干、微妙に、微量に、気持ち後ろに下がったりします。馬はそのようなほんの少しのボディー・ランゲージを読み取り、不安で自信のないリーダーの指示には従ってくれません。
しかし、自信があるリーダーであることを彼らに伝えるために変えるのは、手の位置でも背中の位置でもありません。ボディー・ランゲージとなって現れる、彼らに伝わってしまう情報を変えるのは、体を操作する元となっている自分の心。馬たちの鋭い観察力は、手足の動きを変えるといった、表面だけを繕っても騙すことはできないのです。内なる心が体によって外に顕現される、ボディー・ランゲージを彼らには読まれてしまいます。
と言っても、飴と鞭、恐怖とフォースという表面のテクニックで馬の体を動かすことはできるとは思います。ただ、彼らの体をフォースを使って動かすことと、彼らに自由意志で動いてもらうこととは違うと考えています。ロープを使わずに馬が後ろをついて歩くというシンプルなことでも、フォースでついてこさせている場合と、自分の意志で歩いてくれているのとでは違いがあります。
さて、マインド=エネルギー。エネルギーは水道のホースの中を通る水のごとき。ホースだけあっても、水道の蛇口を捻って水を出さなければ、ホースの中には水は自然に流れ出てきません。これと同じ法則は、どのようなことでも言えると思います。体は水が流れているホースのようなもの。その蛇口となるのがマインドです。マインドから流れ出てくるのがエネルギーという水。そしてホースから出てくる水(エネルギー)をコントロールしようと思ったら、エネルギーの元となるマインドをコントロールすればいいのだと思います。
水道のホースの中を通っているエネルギーである、ボディーから氣が出ているとか氣が出ていないとか見えるのは、人の体から出ているオーラの色が見えると言った抽象的なことではなく、肉眼でも見えるボディー・ランゲージによって見ることができるように思います。
自信があり自分の言葉を確信を持って伝えている人は、呼吸が違うと思います。呼吸が違えば胸の辺りの動きに違いが出ます。つまり息を吐いているのか吸っているのか、その頻度や深さによって、マインドが落ち着いているか高揚しているか、人のボディー・ランゲージをよく観察すれば、なんとなく見えるのではないでしょうか。
ちなみに、息を深く長く吐くと心拍数がゆっくりになります。息を吸うのが早くなれば心拍数が早くなります。慌てると息を吸うのが早くなり心拍数が上がり、落ち着くために呼吸を深く吐くと、心拍数はゆっくりになるので、ドキドキが治まってきます。これは私が一時、パニック障害になった時に体感して発見したのですが、自律神経をコントロールできずに心拍数が早くなった時に、首をゆっくり回してみました。するとドキドキが治まりました。首を後ろに回している時には、呼吸は入っていかないんですね。
ナーバスであるか落ち着いているか、氣が出ているのか引っ込んでいるのかなどは、ボディー・ランゲージでわりと読み易いと思います。きっとこのようなことを気をつけて見るようになれば、(凄いことを言っているけど実は自信がなさそう)とか、(無言でも内に込めた情熱のある人かも)とか、(本気で思っていることじゃないのに言葉だけは多くて飾っているな)など、人の言葉の裏に隠されたことを、ボディー・ランゲージによって誰しもが意外とシンプルに読めるようになると思います。
そのためには、自分自身のボディー・ランゲージを繊細に意識できるようになることは重要だと思います。鏡となって見せてくれる馬たちは、そのような訓練の最たる先生です。しかし、人の言葉と心が裏腹なことに気づくために、馬がいなくてもできる練習があります。それは、自分が言葉を発する際に、心から本気で思っていることかどうか、そのことを常に意識して話しをすることです。言葉と心が一致しているかどうか常にチェックすることで、自分自身のちぐはぐさが見えてくれば、人のちぐはぐさも見えてくると思います。
馬の場合、ボディー・ランゲージとマインドが一致していないと、彼らとはコミュニケーションできません。彼らから意識を向けてもらい、心の中で(ついておいで)と思いながら、背中を見せて前を歩くだけで、馬についてきてもらえるようになるには、内と外を一致させる必要があります。それができた上で彼らから信頼を得られれば、ロープを持って引っ張らなくても、フォースを使わなくても、ただ前を歩くだけで馬たちの自由意志で、彼らは後ろをついて歩いてくれます。
クリック一回よろしくお願いいたします
にほんブログ村
P.S.
氣が引っ込んでいるように見えた演説:
氣が出ているように見えた演説:
と言っても、どちらも良いとも良くないとも思っているわけではありませんが
兎に角、がんばってくださいとは思っています。
コメント