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馬と人間のコミュニケーションの世界をより良きものにするために
馬との関わり方など、テキサスから真摯に想いをシェアするべく書いて行きます。
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今日は、マハティを連れてラスティーの牧場に行きました。プロのローパーのロニーに鍛えてもらうためです。と言っても、ローピングしようっていう訳じゃないのですが・・。というのは、牛をロープで捕まえる競技は、私にはどうしても、自分がそれをやっているイメージが沸かないのです。逆にPETAなどの動物愛護団体のイメージが浮かんでしまって、牛さんにかわいそうで、私にはローピングをスポーツとしてやるなんて無理無理。機械の牛を追っかけてロープでとっ捕まえるのならやってみたいですが・・
でも、牧場ではロープで牛を捕まえるのは必須ですよね。病気の牛とかいた時に、それができなければ助けてあげられないですものね。が、最後は食べられちゃうんだろうけどさ。ハンバーガ~~~~~~
あ、で、今日の練習は目から鱗がバサバサ落ちました。私は、かなり静かに馬をコントロールできていると思っていたのですが、ロニーのやっていることったら・・・・、まるでシャーマン。”思う”だけなんです。そんでもって、教えてもらっている時に、ロニーが後ろから念を送っているのが分かるんです。思うことで、馬の足をコントロールする練習は、遅く歩く、速足で歩く、ゆっくりのトロット、速いトロット、そして、止まれと”思って”止める。
足とか使ってはいるんですよね、でもごく微かに。理解しなければいけないのは、足とか手をどう動かすかということではなくて、一体自分が何を感じているか、何に集中しているかに気づくこと。まるでヨガの修行のごとく。そして、自分のマインドがどこにあるのか気づいたら、それを打ち消して、馬だけに集中する。しかも、自分の描いているイメージに集中するということです。
マインドが集中されることで、頭から体に伝達され、体から出るエネルギーを馬に感じさせて、馬に人間の思っていることと、彼らの足の動きをシンクロさせるっていうことみたいです。それは手足をどう動かすといった、物理的に単純な教えではなく、自分の心の動きに気づき、それを正すことで馬とコミュニケーションするということでしょうか。まあ、それにはバランスよく乗っているという、第一条件はクリアーしてないといけないと思うのですが・・。
マハティで最初やった時、私はマハティがロニーの乗ってた馬に気が行っていたことを、”気になって”いました。その時は、マハティはまっすぐに歩いていたことは歩いていましたが、首が左右に行っていました。馬のマインド→馬の目の動き→顔の位置→足が思っている方向に動く→体全体が動くという順でしょうか。
つまり、隣の馬が気になると、マインドがそっちに行ってしまい、当然、その馬の方を見ている状態となり、顔が気になる馬がいる方に向いて、足がそっちに向かってしまう。その時には時すでに遅し。体全体がそっちに行っちゃっているし、そこに行き着くまでに、馬の氣の動きに気づかなかった場合、体がそちらにいってしまった馬とけんかすることになります。
でも、乗っている自分のマインドがどちらの方向にどう向かっていくか集中していて、その気持ちがぶれていなければ、馬はそもそも自分の氣を他の馬に持ってかれることなく、上に乗っている人間のマインドが向かう方向に、自然と動いてくれるのでしょう。
ロニーはローピングの競技の時も、拍車は使わないそうです。今日もはみを使わずに、ロープで乗っていました。それでも、マインドと体だけで馬たちと会話できるんですね。それだけじゃなくて、人間のボディーランゲージをものすごく繊細に感じ取っているようです。
ロニーにマインドの使い方を教えてもらってから、また同じことをやってみると、マハティは頭をフラフラさせることなく、私が思った通りに動いてくれました。その時の様子を見てロニーが、私の気持ちが変わったことにすぐに気づきました。ロニー曰く、それは馬が物語ってくれるということでした。
すごく抽象的なことなので、上手く伝わったか分かりませんが、いやあ、今日の教えは本当に重要なことだったと思います。
最後に同じことをした時、私とマハティの後ろにロニーがチャーリーに乗っていました。ロニーはあまり喋らない人なのですが、無言で後ろから私たちがポジティブな氣になれるよう、エネルギーを送っていてくれたと私は感じました。なのでマハティが、一回目よりも数段言う事をスムーズに理解してくれたと思ったのですが、多分あれはロニーが後ろにいたから、ということでもあると思います。
自分と自分の馬を氣でコントロールするだけではなく、大きくエネルギーを使える人は、周りにある空気を制することができるのでしょう。まるでシャーマンのようだと思いました。でも、今日はロニーも喜んでいました。そういうことに気づく人がいなくて、表面的な技術だけ教わりたいという人しかいないので、ロニーが水面下でどんな作業をしているのか、理解できる人がいないようなのです。
その後、ロニーが一回マハティに乗りました。そして、また私がマハティにまたがると、マハティの感覚が変わっていました。たった、10分程度で特に何かすごいことをやっていた様子じゃなかったのに!マハティは後ろに下がる時に、私が手綱に触れなくても、また足で合図しなくても、坐骨を後ろに引くだけで一歩一歩後ろに下がるようになっていました。また、早歩きしている時に、”乗るのをやめる”と、それだけでスっと止まっていました。
彼女はいつも、手綱を使わなくても、止まれって下半身で合図すると止まりますが、ここに大きな違いがあります。それは手綱を引かなくても、能動的に止めているのと、手綱を触らずに、単に乗るのを止めると止まる、、、、大きな違いです。上手く説明できているか分かりませんが、なかなか気づきにくい微妙な違いではありますが、馬にとってはとても大きな違いだと思います。
うちの馬たちは、ふくらはぎでちょっと合図をすると動くように教えているし、左右に曲がるのは手綱をいじらなくても、体をシフトさせると曲がります。前に出る時もエネルギーを高めるだけで進みます。トロットに行く時も走る時も、馬の体を蹴る必要は全くなくて、馬を蹴ったりして前に行かせるとか、トロットさせるとか、走らせるというのは皆無です。なので、かなり静かな合図で乗れていると自分では思っていたのですが、いやあ、”思うだけ”っていうのもあるのかと、今日は本当にビックリな経験でした。別格です。
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