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馬と人間のコミュニケーションの世界をより良きものにするために
馬との関わり方など、テキサスから真摯に想いをシェアするべく書いて行きます。
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願力と馬力(はじめに)
願力と馬力(1)
願力と馬力(3)
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私は馬がかわいそうだと同情したからではなく、目が合った時に光線のようにピピっと送られてきた、(私はここにいるのよ)という“痩せチビ馬“からのメッセージが、意識の奥の方に引っかかっていた感じだったので、心が赴くままにロニーにこんな提案をしてみた。「じゃあ、その馬をうちで1ヶ月預かってあげようか?どうせグランドワークとかやってる時間ないでしょう。うちで人間に慣らさせる時間と労力を使ってもいいわよ。その間の餌代とかはいらないわ。」と。
つまり、一ヶ月ただで面倒を見て、その間に基本的なグランドワークを無料でやるというオファーである。考えないで心が向くままに行動していると、セレンディピティを体験しやすい。セレンディピティとは、別のものを探しているときに、偶然に素晴らしい幸運に巡り合ったり、素晴らしいものを発見したりすること。頭で考えたり計算してばかりいたり、右脳を働かせずに左脳で考えてばかりいたら、セレンディピティを通して経験や体験ができるチャンスをたくさん見逃してしまうだろう。と言っても、今回のことが素晴らしい体験になるかどうかは、全く想像がつかない。
ロニーは私が馬にどう接しているのか知っているので、預けている間に虐待されたり、いじめられたり傷つけられるとは夢にも思ってないはず。また逆に馬を甘やかしすぎて、後から調教しにくくなるとも思ってないだろう。なので、もちろん私からのオファーには2つ返事で、その子を家に連れてくることになった。
馬は記憶力がよく、一度会った人のことは覚えているとはよく聞く話だが、ロニーが3頭を置いていた、馬房と小さな運動場がついている場所に、痩せチビちゃんを迎えに行った時、彼女が私のことを覚えていると確信した瞬間があった。私たちがその子をコーナーに追い詰めて捕まえようとした時、一瞬、私の方に向かって1、2歩進んできたのだが、その時、私は彼女とテレパシーで会話した感じがしたのだ。(あなたのことは知っているの。迎えに来てくれたのね。)と彼女は言い、私は(大丈夫だよ。分かっているよ。)と返事した。
馬は記憶力がいい。そして馬には時間の感覚がないともよく言われる。それはもしかしたら、こういう風に考えられるのではないか。人間が感じている縦の時間軸が馬にはないとしたら・・・彼らには本当に時間の感覚がないのだとしたら・・・「馬は遠い昔のことでも覚えていて、記憶力がいい」のではなく、つまり、時間は関係ないのだから、今日あったことも1年前にあったことも、丸ごと同じように“覚えている”のではなくて、“感じている”のかもしれない。
いつ何があった。いつ何をした。いつ?いつ?ということを一切考えない、時間の観念を一切捨ててみるとする。その感覚を持てたとしたら、人間だって感じる力が鋭くなるかもしれない。「感性を磨くこと」x「時間に対する観念を捨てること」は、何か密接な関係があるような気がする。般若心経の色即是空、空即是色の“空”とは時間論。しかしたとえ般若心経と超ひも理論を掛け合わせて、時間の概念を哲学と科学の両方から眺め、理論を頭で理解できたとしても、それは決して感じることには繋がらない。
しかし『時間』は自分の前にあったり、自分の後ろにあったりするものではなく、一直線の軸ではなく立体的な丸い輪のように、今も昔も未来もずっと一緒に存在していると、体全体で感じるように知覚できたら、空の世界へと自由自在に自分のマインドをワープさせることができるようになるだろう。馬たちに囲まれていると、そんな空間にワープし行き易くなると私は感じている。
続く
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