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馬と人間のコミュニケーションの世界をより良きものにするために
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馬の馴致の経過をビデオで観るなんて・・・一体、興味を抱いてくれる人がいるのかどうか疑問ですが
ビデオを少しずつアップしていこうと思っています。
今日のビデオは、先日アップした「ランジではなく並行に歩く」を応用させたものです。
このビデオをご覧になっていただいた方の中には、(なんでそんな無意味なことをしているのだろう?)
と思われた方もいらっしゃったのではないかと想像します。が、しかし!
「しかし!」と言ってみたものの、実際、無意味に終わってしまうかもしれないのですが
藁にもすがる状態なので、とりあえず自分の中でイメージを作って
少しずつイメージで描いているプランを遂行するようやっているワケなんですが・・・
でも初めての試みだし、こんな風にやっているトレーナーのやり方を
実際に見たことも聞いたことも、またビデオで観たこともないので
う~ん、やっぱり、無意味な試みに終わってしまう・・・可能性も否めないです。
で、まあ、なんでこんなことをやっているかと言いますと、ルーミーは人が上に乗って
一歩でも前に出ると、すぐにその場で強烈な跳びはねが始まります。
彼女がそうやって人を落とした時のビデオはあるのですが、探さないといけないので
それについては、また後日時間のある時にアップしますが・・・
YouTubeに似たようなの状況がありました。ルーミーはこんな風に跳びはねます:
上のビデオでは、調教している人はこの馬を最初にたくさん跳びはねさせておいてから
その後に乗ってますよね。なので、馬は疲れているでしょうから、人間が乗った時の跳びはねは
さほど酷くはないです。と言っても、乗った後もずっと跳びはねているけど。
ルーミーの問題は、彼女は人が乗って一歩前に踏み出るまで、いたって大人しい。
なので、人を乗せた時に跳びはねると凄いことになってしまいます。
その前に丸柵の中で、グランドワークをしている時に、かなり疲れさせていましたが・・
グランドワークで多少プレッシャーを与えても、とてもよくやっていて、プレッシャーに耐えてしまう。
ところが人が乗って前に出るところで、(これ以上は嫌ーーーっ!)っと、いきなり跳びはね始めます。
彼女がもう少し自己表現してくれたらいいんですけど・・・。どうも内に溜める性格のようです。
ただ、私とグランド・ワークしている時には、そういった内に溜める(実は嫌)っていう気持ちはないように
自分では思っているのですが、他の人に扱われると、特に支配的に扱われると
(実は嫌、ホントは嫌、我慢しているだけ、今だけ大人しくしているだけ、チャンスがあれば逃げる)状態。
それにはどうもプロでも騙されてしまうようで、「あんなに大人しかったのに・・」となるようです。
私は、彼女の場合は性格的に、支配してもダメなんじゃないかと思っているのです。
支配されても屈せず、死ぬまで闘っちゃうんじゃないかというのが、ルーミーの性格ではないかと。
だとしたら、支配する調教には無理があるのではないかと思っているのでした。
実は、人間でもこういう人がいるのを私は知っております。
うちの息子。そして自分自身。
なのでよく分かるような気がします。こういう性格は支配して何かさせようと思っても無理だって。
それよりも、自分が考えて「そうしたい」と思わなければ、死ぬまで反抗するかも。
ということで、別なやり方を見つけないといけないのですが、なかなかそれを一緒に模索してくれて
ルーミーに合った特別なやり方をしてくれる調教師の人がいないのでありました。
と言っても、たくさんお金を払って、数ヶ月とか1年とか預けられるのだったら別な話ですが。
彼女と接するキーワードは私の中では
尽くす
サポート
理解する
導く
耳を傾ける
安心させる
寄りそう
育てる
・
・
・
愛
上記のキーワードの根底にある共通点は、我ではなく無我。
つまり大きな人間のエゴがあったら難しいと思っているのですが
しかし、「エゴが小さい男性の調教師」は私の回りには見当たらないため
途方に暮れてしまって、しょうがないから、自分で時間をかけてやるしかないか・・
というところに落ち着いたのでした。誰でもエゴはあるので、それはしょうがないですね。
ただ大きなエゴではなくて、小さければいいのですが・・・ いやあ、でも
ルーミーの場合は、ほんのちょっとでもエゴイスティックに接すると
貝が閉じるように、すっごい猜疑心がでてくるみたいだから、ホント、自分、自分、自分
我のためにこうしろ、人間が自分を守るために馬にこうさせる、人間が実は自分が怖いものだから
馬にこうさせている・・・などなどの気持ちが、ちょっとでも見えると、彼女は鋭く感じるようです。
しかし、人に頼んでやってもらった結果、どんどん悪化しているというのが現状です。
だから、もう、その道はないと思って諦めています。
それで、今回のビデオでは何をやっているかと言いますと
こうやって少しずつ背中に負荷をかけつつ、体を前に動かす動作に慣れてもらおうと考えました。
このため先日アップしたビデオにあるように、ただ単に並行に歩くというところから始めてみました。
私が乗った時の位置である彼女の体の真横にいながら、並行に歩くことにまず慣れてもらい
そして、今回のビデオのように、徐々に体重をかけていって、背中にかかる負荷をあげていこうかと
そんなプランなのでありました。上手くいくかは分かりません。でもやり続けます。
でもこのプランがダメだと思ったら、違うプランに変更しないといけないですね。
手持ちのカードが少ないためプランを変えるのも大変だけど、想像力を駆使するしかないです。
尚、このビデオのルーミーは、集中していません。初めてやったこと、というのもあるのですが
我侭させてくれる度合いを試しているのかもしれません。なので、この後、私に少し躾されます。
そのビデオはまた明日アップしようと思います。
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私も、人間でもこういう人知っています。
うちの息子
産まれてからずーっと反抗的だったので、反抗期なんて怖くない!と高をくくっていたら、本当の反抗期はさらに凄いことになるのでした!(といっても始まったばかりなので、乞うご期待!(^^)! )
投稿情報: ゆかこば | 2012/06/26 11:10
由紀子さんこんにちは!
大丈夫です。うちでもやっています。
そのやり方上手くいくと信じています。
私も自己流ですが、同じようにそこに思い至っているのが嬉しいです。
ご参考になるかわかりませんがHPの「乗馬の調教」ページを見てみてくださいね。
由紀子さんへ一枚、以前の写真をプレゼントで載せておきます。
馬はじっとしているときにはもう我慢と圧縮が始まっていて、
一歩動き出す時にスイッチが入ったようにそれが爆発するようです。
モカが洗い場から飛び出した時もそうでした。
逃れることで頭がいっぱいになって周りのことが見えなくなります。
でもそういう馬の方が一度理解するとスイッチがとても遠くに行ってしまい、
賢い馬になることもあります。
お怪我をしないように気を付けてくださいね。
由紀子さんが思うキーワード、素敵です。
どうか「時間は永遠にあると思う」ことで肩の力を抜いてくださいね。
ルーミーちゃんに位置、重みともう一つ、締め付けを付け加えてみてください。
馬は拘束されることを非常に嫌う場合があります。
拘束される=肉食獣に噛まれる、押さえ込まれると思うみたいです。
特に上に飛び跳ねる馬は、下からの拘束(腹帯)によるプレッシャーからの逃避行動のケースがあります。
競走馬の育成でも腹帯を締めることに馬が納得していないとバンバン立ち上がります。
あと、腹ばいで重みをかけることはおやめください。
跳ねられたとき私のように肋骨を痛めます。(^_^;)
ルーミーとモカ、それぞれの成長を楽しみに一緒に頑張りましょう。
乱文失礼しました。
投稿情報: 飯多亮 | 2012/06/26 17:47