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馬と人間のコミュニケーションの世界をより良きものにするために
馬との関わり方など、テキサスから真摯に想いをシェアするべく書いて行きます。
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※下部にポロクロスのビデオをつけました
ルーミーの話をはじめから読まれる場合はコチラから
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ルーミー Rumi The Horse #2
ルーミー Rumi The Horse #3
ルーミー Rumi The Horse #4
ルーミー Rumi The Horse #5
ルーミー Rumi The Horse #6
ルーミー Rumi The Horse #7
全然できなくても、(何ができないか分かるだけでもいい)と自分に言い聞かせ、昨日、初めてポロクロスの練習に参加。始まったのは夜7時から。6時半頃に一番でフィールドに着いたのだけど、後ろを見ると、大きな馬運車たちが着々と現れる。馬運車をフィールドの横の草原に駐車し、、、と言っても、とにかく広い草原なので、どこに止めても誰の迷惑にもならないような所。サニーとマハティを馬運車から下ろすと、彼らは、初めて来る所にしてはとても落ち着いている。
馬運車から馬を出して、馬の足をラップしてベル・ブーツを履かせている人たち・・・う~ん、これまで会ってきた馬乗りたちのイメージと何かが違う。なんかもっと、スポーツとかアスリートとか、そういう匂いが漂っている。ほがらかで健康的で明るくて裏がない感じ。良かった。喧々諤々のエネルギーは全く感じられない。だからか、馬たちも落ち着いている。馬を叱っている声とか、馬がフガフガしているとか、そういう光景は全くなし。私もホッと一安心。他人が馬たちに無闇に支配的になっている光景を見たり聞いたりすると、こちらの心にまでトゲが刺さるようだから。
馬たちを下ろすと、一番の長老らしき人がニコニコ近づいてきてくれた。Paulだ。YouTubeで見たぞ。ポロクロスの馬の調教でDVDを出している人。本も出している。どうもアメリカにポロクロスがまだ入ってきたばかりの頃から、このスポーツを広めてきた人のようだ。こういう人がいるクラブが家から40分くらいなんて、なんてラッキー。
でも、Paulは権威をひけらかす感じは全くなくて、すぐに私に気軽にラケットの使い方を教えてくれ始める。笑顔が優しいおじさんだ。で、で、でも、、、ラケットとボールの使い方教えてもらっても、うちの馬にラケットがブンブンしている所で、乗れるかどうか分からないし、そんな難しいことすぐにできないと思う・・と心配しつつ、その不安をを頭から消して、(しょうがない身を任せるか)となすがままに手放しでお任せ。
すると、あれ?あれ?マハティがラケットぶんぶん振っても、全くびくともしないしボールも怖がらない。なんなんだ?あんなに怖がりの子なのに。他の馬たちがたくさんいるから安心しているのかしら?サニーを横目で見るのだけど、彼は首はめっちゃ緊張している。なので、サニーさんはとりあえずほっておこう。(笑)
Paulから一通りラケットの使い方を教わって、マハティがラケットを受け入れるかチェックした後、「じゃ、乗ってやってみよう」ということで、馬に乗ってPaulが投げるボールをキャッチ。キャッチするのは意外と簡単だった。
ワオ、なんか子どもの頃を思い出す。すっごく思い出す。多分、脳の過去の記憶にアクセスしているのかもしれない。キャッチ・ボールとか野球をしてた頃だ。実は小学校の頃、野球が得意だった。草野球では女の子一人で、男の子の中でプレーしてた。4番バッターだった。剣玉とかキャッチ・ボールとか、バットでボールを打つとか、そういうことが得意だったのだけど、ぷぷぷ、あの頃、男の子と喧嘩して泣かせたり、女の子たちからラブレターもらったりしてた。その頃のことが、走馬灯のように頭に何度も浮かんでくる。オーバーラップしているというか・・・ああ、でも楽しい!子どもの頃に戻ったみたい。
Paulとその練習をしていると、笛が鳴ってみんながフィールドに集まっている。もちろん馬に乗りながら。ドリルの練習するから行っておいでと言われ、もうなすがまま状態にするしかないので、そのままみんなについて行く。
とにかく、誰が誰なんだか分からない状態だし、ラケットをどう使ったらいいのかというのも分からんし、マハティには左手だけで手綱を握って、右手でラケット持ってって・・・そんな状態で速歩したり駆歩したりしたことないし、、でも、その状態でボールをキャッチするわけでしょ?どうもドリルっていうのは、バスケット・ボールで行ったら、動きながらパスの練習をするような感じなのかなあ。まあ、いいや、言われたままやってみよう。
しかしだ、ボールが草の上にポツネンとあるのを、その横に馬で素通りしながら、下に体を傾けてラケットを伸ばして拾うという、そんなシンプルなことさえ結構難しい。ボールを拾おうとすると、ネットに入らないでそのまま前に行っちゃったり。これはもう、ラケットが自分の手のようにならないといけないんだな。
そんだこんだで、ドリルには参加しボールをキャッチしたり、そのままボールを持ってゴールに駆けてって、ゴールに放り投げるとか、そういうことをやったのだけど、マハティがとにかく全く怖がってなかったので、それを知るだけでもよかった。後からサニーを試したのだけど、彼はメタメタ。暴走兄ちゃんになってしまったので、サニーのためにも、これをやるのはやめておこう。せっかく落ち着くトレーニングしたのに、これをやったらまたサニーはクレージーになっちゃうと思った。
で、3番のポジションで練習したのは、ボールを持っている敵の1番のディフェンス。馬体で相手の馬をさえぎるのだけど、相手が急に方向を変えたら、こちらもそれにあわせて方向を変え、ゴールに近づけさせないようにする。そんな動きやったことないし、できるとも思ってなかったのだけど、でも、その時には、馬にどう乗るかなんて考えてないわけ。
目的はボールを持っている人と馬を遮る。馬の足を動かすかとかそんなこと考えている暇なく、とにかく動けってな感じ。ボールを追いかけるために、マハティには自分の足になってもらうのは必須。でも、ボールやその他のことに集中していて、馬に乗れている、馬を動かせているというのは当たり前という状態だと、これまでできなかったことができているから不思議。
ちょっと前まではアリーナでまっすぐ歩かせるのだけでも、結構大変だったマハティだけど、ボールに向かって!っていう意識があると、まっすぐに進めて、ボールを受け取るのに調度いい位置にいけるものなんだなあ。もし、ポロクロスを続けないまでも、このような練習をするのは、他のことをするのにもいいかもしれない。
ところで、昨日のポロクロス練習初参加で一番強く感じたこと。それは、馬乗りたちがチームワークなので、みんな快くなんでもシェアしてくれるということ。これまで会った馬乗りたちの感じと、それが一番大きな違いだった。馬をやっている人たちには、自分が伸し上がるために構築してきた知識や技術を教えてくれる時には、まあ、大概が有料なんだけどね(笑)、でも無料であっても有料であっても、往々にして上からの目線で、(教えてやる)っていう感じの人が多い世界。
だけど昨日会った人たちには、そういう雰囲気が微塵もない。ワールドカップに行った人も何人かいて、その人たちも色々教えてくれたけど、もうなんていうか、爽やかで優しい。この共有感。これたまらんわ。探してたものに出会った感じ。そういう人たちだから、ナルシスティックに自分だけの世界で、技術を高めていく乗馬をすることを選択しなかったのか、もしくは馬に乗りながらチームワークのスポーツをしているから、自然とナルシズムを感じさせない人たちになったのか、またはその両方なのか。
これまでの馬乗りから感じていた、いかに自分がすごくなるかっていう感じが全くなくて、自分一人じゃなくて、みんなで一緒にやろうっていう感じ、それを馬と一緒にやっている感じ。すがすがしくて、包まれていたい空気を発している人たちだった。馬たちも一生懸命仕事してた。でも、馬に対して支配的な感じじゃないね、彼らは。ただ、ハードなスポーツをパートナーとして、一緒にやっている。っていうか人間たちは遊んでいる。真剣に遊んでいる。(笑)それを仕事と理解して馬たちは走ってたように見えた。
バレル・レースやったりレイニングやったりするよりも、馬たちにはこっちの方が自然にできることなのかもしれない。だって群の動物だからね。他の馬たちと一緒に走るのは、マハティにとってはいいかもしれない。彼女はいつも他の馬と一緒にベタベタしていたい子だから。だからか、昨日はとっても落ち着いていたし、うれしそうにさえ見えたなあ。
ところで、ポロは一人の選手に6頭くらい馬が必要らしいけど、ポロクロスは1頭でできるスポーツらしい。超金持ちじゃなくてもできるスポーツなんだね。これなら続けられるかなあって思ったので、早速クラブのメンバーになってしまった。ラケットもボールも買って、今日から少しずつ練習しようっと。マハティの進路はとりあえずこっちかな。あとはルーミーとゼファラスの進路。サニーはいい、もう、今のままで。彼には何かやらせるとか、求めなくてもいいや。彼が落ち着いてハッピーでいられればそれでいい。きっと私に出会う前、無理矢理使われてきたのだろうから。
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こんにちは~Yukikoさん
いや~めちゃ めちゃ 楽しそうですねっ。
なんか くすぐったい仲良しグループでなく、完全にアスリートの感覚なのですか?
いいな~それっ。馬が楽しそうですね、飛び跳ねている・・・いいです いいです。
馬のそんな姿を見ると嬉しくなりまする。ワクワクしてしまいます。
犬も嬉しいと一人でギャロップするじゃないですか、ワタスはそんな犬を見ると一緒にギャロップしたくなります。
マハティーがどんな心境だったのか、知りたいです。
そしてサニーさんに対する愛情をひしひしと感じまする。
障がい者の就労支援をしていた頃、その子には出来ないと言う表現が嫌で、でも確かにその子には向かない仕事だったりする、しかし「仕事なのだから、やらなくては いけない」と言うのでなく、その子が苦手とする仕事を無理にさせるのでなく、その子が戦力になり、その子自身が仕事を楽しくできる様その会社で、その子が得意とする仕事を見つける仕事をしていた頃を思いだします。主役はその子なのであります。
それとな~んか似ていて・・・・
きっとYukikoさんがサニーさんをポロクロスに参加させるべく、時間をかけて調教したら出来るのかもしれませんね、でもその前にちゃんとサニーさんを理解し尊重しているのが伝わります、ワタスはそんな本当の優しさが大好きでごわす。
調教に絶対の自信がある人は、その馬を尊重する前に、調教に入るのかな~ ワタスにはそれが どうしても傲慢さに見えてしまうのです。そんな人に会うと「ふ~ん つまんな~い あっかんペロペロばあ~」と思ってしまうのであります。
ぎょ 長い・・・
ではでは また
りつこ
投稿情報: Ritsuko8888 | 2012/09/11 15:38
りつこさん
相手のそのままのあり方を認めてあげる・・・っていうのは、認めるっていうこと自体、おこがましいですよね。だって、認めるとか認めないとか、そういう位置に立ってジャッジしていることが上から目線だものね。
育成したり教えたり指導する立場だと、自動的に相手との関係を持つ目的があるから、そういう関係の中で、求めないというのは難しいかもしれないですね。
なににしても、白黒じゃなくて、その時の相手の状態、状況で、調度良いバランスを見つけるというのは、馬との関係だけじゃなくても、人間との関係においても、同じことがいえるのかなあ。
投稿情報: Yukiko Lunday | 2012/09/13 02:00